ヤンキースが右腕モリスを獲得 元有望株フロリアルとのトレード

外野手補強のためのトレードで投手の層が薄くなってしまったヤンキースが投手を補充するためのトレードを成立させた。日本時間12月27日、ヤンキースはエステバン・フロリアルを放出してガーディアンズからコディ・モリスを獲得したことを発表。先発もリリーフもこなせるモリスを獲得し、投手の層に厚みを加えた。フロリアルはMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで2018年開幕前に44位、2019年開幕前に57位にランクインした元有望株だが、ヤンキースでその才能を開花させることはできなかった。

現在27歳のモリスは2022年9月にメジャーデビューし、5度の先発を含む7試合に登板。23回2/3を投げて1勝2敗、1ホールド、防御率2.28、23奪三振と上々のデビューを飾った。ところが、今季は前年を下回る6試合のみの登板(すべてリリーフ)にとどまり、8イニングを投げて0勝0敗、1ホールド、防御率6.75と冴えない1年に。大円筋を痛めて開幕から故障者リスト入りした影響もあり、マイナーでも21試合しか登板できなかった(2勝1敗、3ホールド、防御率3.23)。ヤンキースでの起用法は不透明だが、先発5番手やブルペンの争いに加わってくる可能性もある。

現在26歳のフロリアルは2020年にメジャーデビューして1試合だけ出場。それ以降、2021年に11試合、2022年に17試合、今季は19試合と徐々に出場機会を増やしてきたが、メジャー定着を果たすことはできなかった。メジャー4年目の今季は19試合で打率.230、0本塁打、8打点、3盗塁、OPS.635を記録。マイナーAAA級では101試合に出場し、打率.284、28本塁打、79打点、25盗塁、OPS.945の好成績を残した。野手の層が厚いとは言えないガーディアンズでは、より多くの出場機会を得ることができそうだ。

かつては有望株として期待されていたフロリアルだが、ヤンキースの外野には不動のレギュラーとしてアーロン・ジャッジがおり、今オフの補強でフアン・ソト、アレックス・バーデューゴ、トレント・グリシャムを獲得。ジェイソン・ドミンゲスやエバーソン・ペレイラといったプロスペクトもおり、マイナー・オプションが切れているフロリアルは編成上、扱いにくい存在となっていた。フロリアルを投手補充のための駒として活用したのは、ヤンキースのチーム状況に合う動きと言えるだろう。

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