茨城・結城商議所 音楽祭で観光振興大賞 街の活性化評価 日本商議所主催

酒蔵などを舞台に演奏を披露した「結いのおと」=4月23日、結城市結城

先進的な観光振興の取り組みを評価する2023年度の全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞(日本商工会議所主催)で、結城商工会議所(茨城県結城市、奥沢武治会頭)が大賞を受賞した。市内の蔵や寺社などを舞台にした音楽祭「結いのおと」の活動を支援し、街の活性化につなげたことが評価された。表彰式は来年2月22日、同県水戸市で開かれる全国商工会議所観光振興大会で行われる。

結いのおとは、まちづくり会社「TMO結城」が主催。市民団体「結いプロジェクト」が企画運営し、結城商工会議所は後援団体となっている。同イベントのスタートした2014年は約200人に過ぎなかった来場者が、23年4月には1万人超に増え、地域に約6000万円の経済効果を生み出した。

結いプロジェクトの発起人の一人で、結城商工会議所職員の野口純一さん(44)は「今後は蔵や寺社などが集まる北部市街地だけでなく、市全体を盛り上げられるようなイベントにしたい」と展望を話した。

県内の大賞受賞は19年度のひたちなか商工会議所の以来。

同大賞は08年度に始まり、14回目。応募があった全国の商工会議所の中から各賞を選出する。23年度は大賞に次ぐ優秀賞に小松商工会議所(石川県)、きらり特別賞に室蘭商工会議所(北海道)など3件、奨励賞に7件が選ばれた。

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