【連載】なかしましほさんが案内する韓国のスイーツ、ときどきパンくVol.01ブラウニークッキー

【cotta tomorrow特別企画】
料理家の先生のレシピ連載!今回はなかしましほさんが登場!
スイーツやパンのトレンドから、昔ながらのおやつまで、韓国で出会った味を、なかしましほさんのフィルターを通してお届けします。

「音楽や映画、美容など、日本でも人気が広がっている韓国のカルチャー。

お菓子やパンも、ユニークなビジュアルや、やみつきになる味など、新しい流行が次々と生まれています。 一方、体も心もほっとほぐれる、昔ながらのおやつにも魅力的なものがたくさん。

『薬食同源』といって、食べるものが健康につながるという考えのある韓国。お菓子の甘さも控えめなものが多く、伝統的な食材を取り入れたりと、体にやさしいものが好まれるのも特徴です。

この連載では、私が韓国で出会った味を、日本の家庭でも作りやすいレシピでご紹介します。お菓子やパンにまつわるエピソードとカルチャーの魅力も一緒に楽しんでください」

ブラウニークッキー

今回は、きょろきょろとした目がユーモラスなクッキーをご紹介します。

丸く焼き上げたクッキーに、ちょこんと目をプラス。それだけで、お菓子がぐんとかわいくなって、愛嬌たっぷりに見えてきます。一枚ずつ、ひび割れた表面それぞれに、個性が出るところも気に入っているポイントです。

韓国のカフェでは、大きくてソフトな口当たりのクッキーが人気。ニューヨークの有名な「Levain Bakery(ルヴァンベーカリー)」のクッキーに似ていることから、「ルベンクッキー」とも呼ばれています。

びっくりするくらい大きなサイズにアレンジしたクッキーが広まり、チョコレートやマシュマロ、ココアクッキーなどがトッピングされているものをよく見かけます。

今回ご紹介するレシピは、太白ごま油を使い、コクがあってしっとりとした食感に。生地に合わせて甘みがあるチョコレートを使い、その分ココアをちょっぴりプラスして、味に深みを出してみました。材料を次々と混ぜていくだけのシンプルなレシピですが、どんなチョコレートを使うかで、味わいが大きく変わりますよ。

手作りしたクッキーにお好みの顔を描くと、いっそう愛情がわいてきます。お子さんと一緒に作っても楽しいですね。おうちでゆったり味わっても、バレンタインのプレゼントにもおすすめです。

このレシピの材料

下準備

・くるみは150℃のオーブンで10分間ローストし、粗く刻む。
・チョコレートと太白ごま油を合わせ、湯煎でなめらかに溶かして保温しておく。
・オーブンは180℃に予熱する。
・オーブンの天板にオーブン用シートを敷く。

作り方

【1】ボウルに卵ときび砂糖を入れ、砂糖がなじむまで泡立て器で混ぜる。

【2】溶かしたチョコレートを加えて混ぜる。

【3】粉類を合わせてふるい入れ、ゴムベラで粉気がなくなるまで混ぜる。

【4】くるみを加えてさっと混ぜる。チョコレートの温度やカカオ含有量により、この時の生地の固さが変わるため、状態を確認する。ぽってりとした固さなら、成形に 進み、もし、混ぜ終わりがとろりとしてゆるい状態なら、ぽってりとした固さになるまで、このまま約10分おく。また、生地を小さめの器に移すとこのあと作業しや すくなる。

【5】天板にスプーンで生地の1/6量を間隔をあけて落とし、それぞれ直径約5cmに広げる(焼く間に生地が大きく広がるので、できるだけ間隔をあける)。

【6】180℃のオーブンで11〜12分間焼く。表面がワントーン明るくなってヒビが入り、表面が乾いた感じになれば焼き上がり。オーブンシートごと網の上にのせ、冷ます。

【7】仕上げ用のチョコレートはそれぞれ湯煎で溶かし、コルネに詰める。

【8】白目→黒目の順に目を描き、乾くまでそのままおいて、でき上がり。

食べている途中も、おしゃべりしているみたいな表情がかわいいクッキー。プレゼントにするなら、メッセージを書き入れても。

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なかしましほさんのレシピ連載

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料理・撮影/なかしましほ 編集・文/singt

PROFILE

なかしましほさん

レコード会社、出版社勤務を経て、ベトナム料理店、オーガニックレストランでの経験を重ねたのち、料理家に。2006年「foodmood(フードムード)」の名で、体にやさしい素材を使って作るお菓子の工房をスタート。著書に『なかしましほのツイートレシピ』(主婦と生活社刊)など。

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