「つなぐBANK」五島市で開始 ひとり親家庭に食料品など提供

つなぐBANKで提供されたお菓子を選ぶ来場者(右)=五島市、福江総合福祉保健センター

 生活が苦しいひとり親家庭を支援しようと、五島市や一般社団法人ひとり親家庭福祉会ながさきは24日、同市三尾野1丁目の福江総合福祉保健センターで、食料品や日用品を提供した。
 同法人が自治体や民間団体と連携する事業「つなぐBANK」の一環。実施は、今月開始した新上五島町に続き、同市を含めて県内10市町となった。
 市が事前の応募を基に決めた住民税非課税の30世帯が対象。原則、偶数月の第3日曜に実施する。
 この日は、地元農家が寄付した米のほか、同法人が用意した日用品や正月用食材などの食品類を配布。市や社会福祉協議会などの担当者が相談に応じた。
 市こども未来課は「物価高騰の影響が続いており、一人でも多く支援につなげたい」と説明。同事業は子どもの学習支援も実施しており、同法人の山本倫子事務局長は「家庭全体をサポートしたい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社