認知症新薬「レカネマブ」都内病院で投与開始

認知症のアルツハイマー病新薬「レカネマブ」について、都内の病院で12月26日、50代の女性への投与が始まりました。この新薬は12月20日に保険が適用されました。

レカネマブは、製薬大手エーザイとアメリカのバイオジェンが共同開発し、病気の原因物質を取り除くことで進行の抑制を狙った初の認知症薬です。

厚生労働大臣の諮問機関、中央社会保険医療協議会が了承し、12月20日に保険が適用されました。

これを受けて、この薬の専門外来を設置した板橋区の東京都健康長寿医療センターは、12月25日、都内に住む50代の女性に投与を開始したと発表しました。

レカネマブの標準の薬価は1年でおよそ298万円で、軽度の認知症とその前段階である軽度の認知障害の人が対象となります。薬は2週間に1度投与され、1年半をめどに続けられるということです。

病院は今後、薬を周知していくとともに、患者の受け入れ態勢を整える方針です。

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