長大生が農産加工品セット考案 長崎四季畑の商品組み合わせ 「すみや」で販売

学生が考案した4種類の「長崎四季畑」ギフトセット

 長崎大経済学部の学生が県の農産加工品ブランド「長崎四季畑」の商品を組み合わせた4種類のギフトセットを考案した。長崎市内で土産店を運営する「すみや」が依頼し、同市尾上町のすみやかもめ市場店とオンラインショップで販売している。
 長崎四季畑は、県内の農産物を原料に本県をイメージできる商品を県が認証。菓子や茶、酪農品など計110品がある。

ギフトセットを考案した学生と髙井助教(左端)=県庁

 学生は髙井計吾助教のゼミの3年生8人。「長崎のお土産のPR」をテーマに学ぶ中で、カステラやちゃんぽんなどの定番と比べ、知名度が足りない長崎四季畑を後押しすることにした。
 セットは「定番」「おうち時間充実」「春夏」「秋冬」の4テーマで選び、生産者を訪問し、試食を重ねて商品構成を決めた。すみやは3千~9千円と価格設定した。このうち、おうち時間充実セット(3千円)は、高齢者層をターゲットに干し芋やビワゼリーなどの軟らかい商品が中心。観光客の土産としてだけでなく、県外に住む祖父母らに贈ることも狙ったという。
 同ゼミの前田泰輝さん(21)は「県内出身だが、知らない県産品がたくさんあった。ギフトセットで魅力が広まれば」、すみや販売促進担当の貞住史華さん(45)は「学生の意見のおかげで、ターゲットを絞った新たな展開ができた」とそれぞれ話した。
 ギフト発売に当たり、すみやはパンフレットを作成。自宅でも作れるアレンジ料理のレシピも掲載した。

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