九電と九電送配電 「孫育」休暇を導入 出産立ち会い、世話や看病などで取得可

 九州電力(福岡市)と九州電力送配電(同)は12月から「孫育」のための休暇制度を導入している。孫が生まれる際の立ち会いのほか、世話や看病などで特別休暇を取得できる。あらゆる世代が育児に参画して支え合う職場風土の醸成を図る。
 65歳までの再雇用を含む社員と契約社員が対象で、小学3年生までの孫が1人の場合は年間5日、2人以上の場合は年間10日、有給休暇とは別に取れる。時間単位でも取得可能。
 2022年度は男性の育児休暇取得率100%を目標に掲げ、実績は80.6%だった。祖父母世代が孫の育児に関わることで、従来よりも男性が育休を取得しやすい環境を整える。
 長崎県内の1300事業場を対象にした県の昨年度調査によると、有効回答があった675社の育休取得率は女性の91.4%に対し、男性は16.3%にとどまっている。

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