全国初の代執行へ 沖縄県に通知到達 国交省が発表 沖縄・辺野古の新基地建設に伴う設計変更の承認で

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設に伴う地盤改良工事を巡り、斉藤鉄夫国土交通相が玉城デニー知事に代わって沖縄防衛局の設計変更申請を承認する「代執行」を行うと記載した通知文書が27日午前、沖縄県庁に到達した。国土交通省が発表した。

 通知文書によると、28日午前9時30分ごろから正午ごろまでの間に国交省で承認書を作成し、同省職員から防衛局職員への承認書の交付をもって変更承認申請を承認する。

 玉城知事に承認を命じた20日の福岡高裁那覇支部の判決に対し、知事は25日、「承認しない」との考えを表明。斉藤国交相は26日、代執行するとの通知文書を県へ送付していた。国が地方自治体の事務を代執行すれば、全国初の事例となる。

(資料写真)新基地建設が進む名護市辺野古の沿岸部。手前は大浦湾

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