米軍が機体一部引き揚げか オスプレイ墜落、屋久島沖

米軍のサルベージ船に引き揚げられた、墜落したオスプレイの機体の一部とみられる物体=27日午前11時13分、鹿児島県・屋久島沖(共同通信社ヘリから)

 鹿児島県・屋久島沖の米空軍CV22オスプレイ墜落事故で、現場海域の米軍サルベージ船の甲板に27日、ブルーシートで覆われた物体が確認された。大破した機体の一部を海中から引き揚げたとみられる。26日午後まで同様の物体は載っていなかった。

 機体は墜落直前、エンジン部から出火したとの目撃情報がある。米軍はオスプレイ全機種の飛行を一時停止する異例の措置を執っており、引き揚げた機体を詳しく分析して事故の原因究明を進める方針。

 事故は11月29日に発生し、12月4日には機体の胴体部の残骸が、搭乗員5人の遺体とともに海中で発見された。米軍は搭乗員8人全員の死亡を認定。これまでに7人の遺体が収容された。

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