救急車到着9分遅れ、新潟 男性死亡「因果関係なし」

 新潟県新発田市で意識がない80代男性を救急搬送する際、現場把握に時間がかかり、救急車の到着が約9分遅れた事例があったことが27日、新発田地域広域事務組合消防本部への取材で分かった。男性は搬送先の病院で死亡が確認されたが、病院の医師は「遅延と死亡との因果関係はないと考える」との見解を示しているという。

 消防本部によると22日午後5時過ぎ、新発田市内の道端で「意識と呼吸のない男性がいる」と近隣住民から119番があった。消防本部は救急隊に指令を出したが、その後、本部が通報者とやりとりする中で現場が別の場所だと判明。あらためて指令し直し、場所確認に時間がかかったという。

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