「那智の滝」で迎春準備 和歌山、しめ縄張り替え

「那智の滝」の上に架かる大しめ縄を張り替える熊野那智大社の神職=27日午前、和歌山県那智勝浦町

 和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社で27日、新年を前にご神体の「那智の滝」の上に架かる大しめ縄が張り替えられた。年の瀬の恒例行事。

 高さ133メートルの滝の落ち口で白装束に烏帽子姿の神職が命綱を着けて川に入り、滑らないよう足元を確認しながら作業した。大しめ縄は長さ約26メートル。

 那智の滝は大みそかの日没時から元日朝にかけてライトアップされ、多くの参拝客を迎える。張り替えは7月の例大祭「那智の扇祭り」前も行われている。

 神職の小賀真樹さん(52)は「良い天候のもと張り替えられることができた。皆さんがすがすがしい新年を迎えられるよう願った」と話した。

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