新年に好循環波及へ 岡山知事訓示 社会経済活動回復 一年を振り返る

伊原木知事の訓示を庁内放送で聞きながら業務に当たる岡山県職員

 岡山県の伊原木隆太知事は27日、庁内放送で年末の訓示を行い、新型コロナウイルス禍から地域の社会経済活動が回復に転じた一年を振り返るとともに、新年への決意を語った。仕事納めは28日だが、働き方改革や感染症対策の観点から職員が休暇を分散できるよう1日早く行った。仕事始めは1月4日。

 伊原木知事は5月のコロナの5類移行で県内に活気が戻ったとし「おかやまマラソンの完全復活や岡山桃太郎空港の国際線再開といった好循環の流れをさまざまな分野に波及させたい」と述べた。

 県政の最重要課題に掲げる少子化対策に関しては、県の結婚支援システム「おかやま縁むすびネット」や婚活イベントを通じた成婚数が500組を超えたことを説明。「取り組みの成果が着実に表れている」と強調した。

 プロ野球オリックスから米大リーグ入りする備前市出身の山本由伸投手らの活躍にも触れながら「来年もスポーツで盛り上がる一年になれば」と期待を込めた。

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