児童養護施設退所者などの進学支援 多額の寄付した企業に感謝状 千葉

児童養護施設退所者などの進学支援 多額の寄付した企業に感謝状 千葉

 児童養護施設などで育った子どもたちの進学を支援する奨学金制度に多額の寄付をした企業に12月27日、千葉県から感謝状が贈られました。

 千葉県庁では27日、贈呈式が行われ、熊谷知事からそれぞれに感謝状が手渡されました。

 県では2022年3月に、児童養護施設や里親などのもとで育った子どもの高校卒業後の進学を支援しようと奨学金制度を創設し、県民や企業などに寄付の協力を呼びかけていました。

 また、県は100万円以上の多額の寄付に対して感謝状を贈ることにしていて、500万円を寄付した新日本建設と山万、100万円を寄付した芝工業と南総通運が対象となりました。

 熊谷知事は、4者に謝意を示したうえで、「どんな家庭で育った子どもでも、千葉県の子どもたちはどの選択もとれる、そうした社会を作りたい」と述べました。

 なお、県によりますと、奨学金の給付は2024年4月の進学者から始まる予定で、これまでに9人の進学希望者から申請があったほか、12月10日時点で集まった寄付額は、約4800万円に上るということです。

新日本建設 鈴木政幸 副社長
「学校にも行って教育を受けて良い社会人に育ってほしい」

山万 嶋田哲夫 会長
「趣旨の通り児童養護施設で育った子どもなどに希望をもってもらうためのもの、これからもできる機会があったら協力したい」

© 千葉テレビ放送株式会社