ロシア産原油、半分が中国へ インド向け4割に急増、欧州激減

 ロシアのノバク副首相は27日放送の国営テレビで、ロシアの今年の原油・石油製品輸出全体の45~50%を中国向けが占めたと語った。2021年にほぼ輸出がなかったインド向けも約40%に急増した。一方、22年のウクライナ侵攻後に対ロシア制裁を科した欧州向けの比率は従来の40~45%から4~5%に激減した。

 ベロウソフ第1副首相は今月、今年の原油輸出量が21年水準を7%上回る約2億5千万トンに達したと発言。国営石油パイプライン会社トランスネフチのトカレフ社長は中国向け原油輸出が今年約1億トン、インド向けが7千万トンになったとした。

© 一般社団法人共同通信社