パーティー収入"裏金"事件 自民党・池田佳隆議員はいつまで雲隠れ? 名古屋では家宅捜索に来た東京地検特捜部が2時間以上中に入れず 有権者「説明責任果たして」

自民党の派閥が政治資金パーティーの収入の一部を裏金にしたとされる事件。東京地検特捜部が池田佳隆衆議院議員の事務所などを家宅捜索しました。

しかし、渦中の池田議員は未だ姿を見せていません。

自民党の派閥の政治資金パーティーを巡り、この東海地方の国会議員にも捜査のメスが。

政治資金規正法違反の疑いで東京地検特捜部が、家宅捜索に入ったのは、愛知3区が地盤で比例東海ブロック選出、安倍派の池田佳隆衆議院議員の東京事務所や議員宿舎などです。

特捜部は12月19日に安倍派や二階派の事務所を家宅捜索していましたが、所属する議員側を捜索するのは、初めてです。

その直後、名古屋市天白区の池田議員の事務所にも特捜部の係官が到着しましたが…

(荒川栞記者)
「午前11時過ぎです。東京地検特捜部が来て15分ほど経ちますが、扉が開かず中に入れない状態が続いています」

事務所に人がいなかったため、2時間ほど待たされることに。

(荒川栞記者)
「午後1時です。池田佳隆衆議院議員の名古屋事務所に東京地検特捜部が家宅捜索に入ります」

池田議員を巡っては、過去5年間で派閥から4000万円を超えるキックバックを受け、収支報告書に記載せず裏金にしていた疑惑があり、事務所は去年までの3年間で受け取った3200万円を記載していなかったとして、12月に入り収支報告書を訂正しています。しかし。

(木下大記者)
「議員が国会へ登院したことを示すランプです。臨時国会最終日の今日(13日)池田議員の名前は点灯していません」

疑惑発覚後、池田議員は国会を欠席するなど公の場に姿を現さず、地元の議員ですら今も連絡が取れない状態だといいます。

この「雲隠れ」状態に有権者からは厳しい声が。

(60代)
「政治家が自分のしたことについて自分の言葉で語れない、語らないというのは、本当に悲しいしもどかしい」

(70代)
「安倍派で(キックバックを)たくさんもらっているのに、私たち(有権者)はあまり恩恵はない。正々堂々と出てきて説明するべき」

(40代)
「説明責任を果たして、やましいことがないなら言ってほしい」

東京地検特捜部はすでに池田議員の秘書らの聴取を進めていて今後、押収した資料を分析し実態を調べる方針です。

池田議員はいったいどこにいるのか。そして「裏金」とされる金は、何に使ったのか。本人の説明が求められます。

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