感謝込め露天風呂「砂湯」大掃除 真庭・湯原温泉、迎春準備整う

砂湯の清掃に取り組む観光関係者

 真庭市湯原温泉の露天風呂「砂湯」で27日、歳末恒例の大掃除が行われた。観光関係者たちが湯の恵みに感謝を込めて温泉街のシンボルをリフレッシュし、迎春準備を整えた。

 約30人が参加。「美人」「子宝」「長寿」の三つの浴槽から湯を抜き、底に敷かれた玉砂利を鋤簾(じょれん)でかき出して汚れを取り除いたり、高圧洗浄機で岩肌を洗い流したりした。あずまやに架かるしめ縄の取り換えや、脱衣所の掃除も行った。

 湯原観光協会によると、新型コロナウイルスの5類移行により、湯原温泉郷内の客足はコロナ禍前の8割程度まで回復。感染症対策として引き続き客室数を減らしている宿泊施設もあり、年末年始はほぼ満室という。

 同協会の小河原弘基会長(49)は「観光客は徐々に戻ってきているが、インバウンド(訪日客)はまだ少ない。来年はよりPR活動に力を入れ、温泉の知名度を上げていきたい」と話した。

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