千葉大、送電線検査用に設計された低コストなドローンを開発

マイクロエレクトロニクスの急速な発展に伴い、電気点検作業用のドローンが普及してきた。これらの作業のうち、送電線の検査は、送電線のサイズが小さく、機能性に乏しく、磁場干渉が激しいため、コンポーネントや鉄塔の検査よりも複雑だという。既存のソリューションでは常に高精度のデバイスが使用され、検査中に安全距離が維持されている。

ただし、長距離にわたって詳細な伝送路情報を取得することは困難だという。さらに、高度な機器には高コストとかなりのリスクが伴う。

同研究では、RGBカメラとミリ波レーダーを使用して近距離伝送線検査を実行する方法を提案している。機首方位補正と2つの補正モジュールは、追跡中のウェイポイントミッションの不一致と風の干渉に対処する。

さらに、適応型相補的融合は、異常識別を解決するために設計されている。最後に、10kV送電線環境で検証された方法は、高解像度(HD)画像を取得しながら近距離検査が成功したことを示すものだとしている。

今回の検証結果は、低コストな送電線点検手法の実用可能性を証明するものであり、検査コストの削減やドローン点検の普及促進に大きな意義があるとした。

※この論文はRemote Sensingで公開された。

▶︎千葉大学

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