奄美の歴史、アマチュア無線で発信 日本復帰70周年で特別局、コールサインは「8J670FUK」

日本アマチュア無線連盟鹿児島県支部は11月19日~12月25日、奄美群島日本復帰70周年を記念した特別局を開局した。「70周年」「復帰」にちなんだ「8J670FUK」のコールサインで運用。うち奄美群島では奄美市、龍郷町、喜界町、和泊町で約3週間、計12局が参加し、奄美群島が米軍統治下に置かれていた歴史や日本復帰70周年の喜びを島内外に発信した。

奄美群島日本復帰70周年を記念し、特別局を運用する山下元達さん=12月17日、和泊町(山下さん提供)

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アマチュア無線は営利・商用を目的とせず、あくまでも個人的な趣味や興味の範囲で行われる無線通信。運用には国家試験による無線従事者免許の取得が必要となる。

同支部奄美地区担当の勇俊樹さん(74)=奄美市=によると、奄美地区は11月19~24日、12月11~25日の期間に運用。全国各地の無線愛好家と交信しつつ、戦後8年間の米軍統治下時代の島民の苦労などを伝えたという。

和泊町の山下元達さん(69)は12月17、18の両日運用し、約160人と交信。「電波状況が悪く途切れてしまうこともあったが、奄美の歴史を多くの人に知ってもらうことができた」と充実した様子だった。

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