人は喜び砂塵駆け回り籠手を駆使して妖霊を狩れ!「Atlas Fallen」ゲームコレクターインプレッション

2023年12月14日に発売された「Atlas Fallen」を直感赴くままに10時間プレイしてみましたので、その状況をゆるく正直に正確に、そして、なんとなくモヤっと伝えていきます。

ゲームコレクターは、これまでの人生で数々のアトラスに巡り会ってきました。

初めてアトラスに出会ったのは1987年のファミリーコンピュータ版「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」でした。メガンテやザラキに耐えながらロンダルキアの台地を突き進み、やっとのことで辿り着いたハーゴンの城内をふらふらになりながら歩を進めていると、待ち構えていたのがアトラスでした。

ジャレコやナムコが発売したファミコンソフトの開発会社として、我々が気付かぬ内に立ちはだかっていたアトラスは、1989年にゲームボーイの「パズルボーイ」でパブリッシャーデビューすると、アトラスブランドとして「真・女神転生」シリーズや「ペルソナ」シリーズなどのタイトルで、我々に人として生きていくために必要な大きな課題を出し続けています。

1991年にパソコン向けに発売された「ジ・アトラス」は、1994年にPCエンジン向けに「アトラス」が発売されると、各種ハードにシリーズタイトルが発売されて、現在でもSwitchの「ネオアトラス 1469」で、世界地図を完成させる困難さを実感させてくれています。

2001年には電子地図の「プロアトラス」がプレイステーション2向けに発売され、「全国版」「首都圏」「近畿」「東海」の4タイトルも存在するため、コンプリートを目指すコレクターたちを悩ませました。

2019年にPS4とSwitch向けに発売された「スターリング バトル・フォー・アトラス スターターパック」は、Switch版のみ「スターフォックス」とコラボされているという特殊なソフトだったのですが、近年では珍しくなりつつある、別売りのフィギュアなどを買い足すことでゲーム内容が充実していくというスタイルゆえに、時間が経過するごとに別売りの商品を入手しにくくなってしまい、やはりコレクター的には苦労させられるのでした。

ともかく、アトラスとは我々にとっては、強敵と書いてライバルと呼ぶべき存在だったことは確かで、2023年の年末に我々は新たなるアトラスと対峙するチャンスがやって来ました。そんなわけで、「Atlas Fallen」のパッケージ版が届いたため、早速、新たなるアトラスに挑むことにしましょう。

■砂の快適さを知らずに1時間経過

ゲームを起動すると、ロゴが表示されたかと思うと砂になって消えていきます。次のロゴもやはり、砂になって消えていきました。これはきっと砂にこだわりのあるゲームなのだろうと直感的に気付き、タイトル画面になると砂の舞う地が現れました。

左側に何か浮かんでいたのがアトラスなのだろうか? いやいや、タイトルの「Atlas Fallen」を直訳すると「堕ちたアトラス」になるけど、浮かんでいるということは堕ちてないし……などと考えたところで答えは出ないので、×ボタンを押すとセーブスロットの選択。

メインメニューになると、「ニューゲーム」「ゲームをロード」「設定」「クレジットを表示」があることを確認。

ひとまず「設定」→「コントローラの再割り当て」でコントローラのボタンの割り当てを見て、イメージを膨らませるも、赤くなった世界にただただ目を奪われるわけで。

メインメニューに戻り、「ニューゲーム」を選ぶと難易度画面になったので、「無名者の物語(イージー)」を選びたい衝動に駆られるも、インプレッションでは普通にプレイして適度に苦しむ姿を見てもらうのがいいだろうという結論に達し、「ガントレットの担い手(ノーマル)」でゲームを始めました。

オープニングは独特な雰囲気のビジュアルでストーリーが語られます。

3Dになったかと思えば、この青いキャラクターを操作して、チュートリアルに突入。

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続いて、キャラクターメイク。

そして、このキャラクターによって、物語に突入していきます。

人々と話をして状況を確認しつつ、

マップを探索して、素材を集め、

これは何だと手を伸ばしてみたら

ガントレットがゲットできました。

ガントレットが武器になり、敵を倒すと躍動力が生成され、躍動力によってダメージが増加するけど、被ダメージも増加するようです。とはいえ、そんなことをすぐに理解して行動に移せるわけではないので、ターゲットロックした上で、攻撃と回避を繰り返すような攻撃スタイルで対応してみました。

ガントレットの青い光の正体はニャアル?

しかし、そんなガントレットが早々に奪われてしまい、

がっつりと装備を整えて、キャラメイクって何だったっけと思いつつ、

妖霊退治に出て、

ガントレットを取り戻して、

巨大な敵に遭遇したところで、1時間が経過していました。

■ひたすら砂漠を彷徨い2時間経過

巨大な敵と対峙したとはいえ、同じように戦っていたら、あっさりとやられてしまいました。ここはサンドスキンを発動しなくてはなりません。

敵が赤い閃光を発した時に、

タイミングよくサンドスキンを発動すると、少しの時間、敵が制止するので、

サンドスキンを上手に活用して、徹底的にやっつけました。

タイトル画面で、空中に浮かんでいたあいつがウォッチャーだとわかるも、

どうやら逃げなくてはならず、

砂の上をすいすいと滑って、逃げ始めました。

スキーでもスノボでもこんなにうまく滑れないよ、と思うくらいに気持ちよく滑ります。

トリックとか決められないのかな?と思いながら、時々ジャンプを入れつつ滑ってみました。

背景を楽しむ余裕を持ちながら、快適に滑り続けます。

調子に乗って、崖に飛び込んでみたら、見事にゲームオーバー?

しかし、復帰したら、どうやら目的地に到着していました。

ゲームを始めたときには、歩いてマップを探索し、適度に人と話しながら状況を把握して、敵に遭遇したら戦うくらいの緩い感覚のゲームなのではないかと錯覚してしまったのですが、ここでやっと事前に知っていた、気持ちよく移動ができ、激しく戦えるゲームの世界に入ることができました。

敵に遭遇。このゲームでは、フィールド上に出てくる敵の事を「妖霊」と呼ぶようで、遭遇すると妖霊図鑑に登録されるようです。

さらに倒すとエッセンスストーンが現れました。

いや、この岩みたいなのを殴った末に手に入るのが

エッセンスストーンのようです。

エッセンスストーンを装備することで、いろいろな能力をゲットすることができるのですが、エッセンスストーンごとに装備できる場所が決まっているようです。

これでバンバン、エッセンスストーンがゲットできるのかと言えば、今度は妖霊を倒しきっても、エッセンスストーンが登場せず、何らかの条件があるようですね。

地面が青いところで方向キーの上を押して採掘をすると、地面から何かがせりあがってくることがあるようです。

宝箱を見つけ、中からエッセンスストーンっぽい何かをゲットしてみると、今度は形が異なるようで……

今回のストーンはアクティブストーンなので、装備できる場所も異なりました。

洞窟から脱出すると、目的が分からなくなってしまい、ひたすら砂漠を彷徨うのでした。

青い光を発している地面を発見したため、採掘してみると、

奇妙な物体が登場し、

殴りつけると青く光り、序盤のチュートリアルで操作したアイツが登場しました。どうやらコイツがニャアルだったようです。

どうやら、この青い光を放つ石は、体力を回復したり、セーブをしたりできる拠点となり、後ほど色々なことができることがうっすらとわかりました。そして、セーブをしたところで、2時間が経過していました。

■行動範囲を一気に広げて3時間経過

セーブポイントを見つけたはいいとして、この後何をすればいいのかよくわからずに、流浪の旅人を始めました。

この崖登れないかな?と、3Dアクションゲームを初めて遊んだときのようにはしゃいでみました。

ふと崖から足を踏み外したところ、妖霊が登場し、空中戦ができることを気付かせてもらえました。攻撃していると、長く空中にいられる、などとどうでもいいことを感じてみたり。

ダブルジャンプと空中ジャンプを組み合わせることで、ちょっと遠いところまで移動できることがわかり、行動範囲が一気に増えました。

地図を開くと、これまで移動した範囲がオープンされることがわかり、ゲーム的に何をやればいいかはわからないままながらも、自分的には行ける範囲の地図をオープンしようという目的ができました。

強そうな敵に遭遇すると、大型の妖霊には複数の部位があり、部位破壊ができることがわかりました。とはいえ、強い敵と同時にそれほど強くない敵も出てくるわけで、そう簡単には勝たせてもらえないのですが……。

この崖はどこまで降りられるのかな?この崖は登れるのかな?などと思いながら、地図の行ける範囲をひたすら走り回っていると、オレンジ色の壁を発見。

これは嫌な予感が……と思った瞬間、またも敵に囲まれてしまったわけで……。

死んでは戦うの繰り返しの末、どうにか敵を全滅させると、移動範囲が広がり、

しばらく探索をして、かなり移動範囲が広がったことがわかったところで、3時間が経過していました。

■自由気ままに駆け回り10時間経過

マップをひたすら探索して、何となくクエストを大量に発生させては、マップをウロウロして素材を集め、気が付いたら何となくクエストが達成しているような、ゆるゆるのプレイを続けていくのですが、この青い光で守られているモノは何でしょう?

敵が湧いてきたので、こいつらを倒せば何かが起きそうです。

洞窟に入ったら、巨大な何かが……。

何やら青い光を発見!

採掘したら、青い光を放つオブジェが登場し、

光を辿ると更に採掘する場所があるようですが、何ですかね?

などなど、クエストを発生させるだけ発生させて、適度に達成して、適度に逃しつつ、この敵を倒してフィニッシュできれば、と思った敵を倒せないままに、10時間が経過してしまいました。

■そして、まとまらないまとめ

事前にWEB CMを見ていたため、ハンティングアクションゲームだと思っていたのですが、10時間遊んだ結果、ハンティング要素よりも広いマップを豪快に移動して探索するのが楽しいゲームだと認識するに至りました。

オープンワールド系のゲームですが、現状で提示されているマップを見た感じだとそれほど広いわけではなく、砂の上を滑って移動していると、意外とすぐに端から端まで行けそうで、セーブポイントを見つけて行けば、拠点間をファストトラベルができるようになっているため、攻略はかなりやりやすいのではないかと思いました。むしろ、素材を集めてエッセンスストーンを強化していき、最適な組み合わせを見つけて攻略していくような遊び方になりそうです。

英語ボイスと日本語字幕で、字幕があまり大きくないため、個人的にはストーリーを追うのがちょっと辛かったのですが、見つけたクエストはマップに表示され、それぞれのクエストを追うことはできるので、マップ内の移動が快適なことと相まって、未知の世界を快適に探索することができます。

マップのあっちこっちへと気持ちよく移動する中で、遭遇した敵を倒したり、素材を集めたりしているうちに、何となくクエストをこなしていくのが楽しいのです。

妖霊に遭遇した際には、それぞれ数字で強さが提示されるので、勝てそうだと思ったら戦えばいいし、無理だと思ったら逃げてしまえばよく、この辺りは慣れてくると、飲食店を探しながらドライブをするが如く、おいしい敵だけ相手にするような遊び方ができるようになります。たまに、ドツボにハマることはありますが……。

いざバトルになると、個人的にはアクションゲームが苦手なので、一先ず連打で攻撃してしまう傾向にあるのですが、闇雲に連打しているとあっさりとやられてしまうため、繰り返し戦ううちに、妖霊が赤い光を放ったタイミングでサンドスキンを決めて、妖霊の動きを止めるのが大事なことを認識できました。

適度にオートセーブが掛かるため、死んでしまっても復帰は簡単。それゆえに、とりあえず敵を見つけたら突っ込んで戦い、ダメだったらオートセーブされたところからやり直せばいいので、気軽に動き回ることができました。

2段ジャンプに空中ダッシュの操作を組み合わせることで、移動も戦闘もかなり快適。空中ダッシュが強化されると更に移動も戦闘も楽しくなり、アクションとカメラ操作を連動させることができれば、更に快適に楽しめます。

そして、砂の上を滑って移動するのが、他のゲームでは体験できない、最重要な気持ちよいポイント。スキーやスノボのゲームでは、バランスを崩せばすぐにコケてしまうため、気持ちよく滑り続ける点では、完全にスキーやスノボに勝っています。いや、そういうゲームではないことは分かっているのですが、滑っていると本当に気持ちがよいのです。

年末年始には、雪山でスキーやスノボをするのもアリですが、犬が喜んで庭を駆け回り、猫がこたつで丸くなっているのを横目に、暖かい部屋の中で、砂塵の中を縦横無尽に疾走して新たなる年を迎えましょう。

Atlas Fallen (C)2023 Deck13 Interactive. Published by Focus Entertainment. Developed by Deck13 Interactive. Atlas Fallen, Focus Entertainment, Deck13 Interactive and their respective logos are trademarks or registered trademarks. All trademarks are the property of their respective owners.


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