実り豊かな新年 日本酒に願い込め 岡山・長泉寺「ながいづみ」造る

新型コロナ5類移行後の新年を祝う日本酒「ながいづみ」

 新型コロナウイルスの5類移行後に初めて迎える新年を祝い、岡山市北区南方の長泉寺(宮本龍門住職)が、オリジナルの日本酒「ながいづみ」を造った。コロナ禍で失われた活力が戻り、実り豊かな1年になるよう祈願したという。

 浅口市寄島町の嘉美心酒造に製造を依頼。白桃から分離した酵母を使い、県産米を原料に仕込んだ。「やや甘口で米のうまみも感じられ、飲みやすい仕上がりになっている」(同寺)という。ラベルは新たな1年の始まりをイメージし、青のグラデーションで夜明けを表現した。

 寺の総代が同酒造のイベントでボランティアをしている縁で実現。22日に本堂にながいづみを供え、新年の平穏を祈願して完成させた。1本720ミリリットル入りで1760円。600本限定。寺近くの酒店や岡山、倉敷市内の百貨店で販売する。

 宮本住職は「コロナ禍による行動制限のない正月に親類や友人と酌み交わし、絆を深めてほしい」としている。ながいずみに関する問い合わせは長泉寺(086―223―7450)。

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