「子どもの村」にホークス柳田選手がやってきた!ホームランで寄付も

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間近で見た福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手は、大きくて、優しかった。親元を離れて里親と暮らす子供たちの施設「子どもの村福岡」に、柳田選手はホームラン1本につき15万円を寄付している。柳田選手と子供たちのふれあいを取材した、RKB毎日放送の神戸金史解説委員長がRKBラジオ『田畑竜介GrooooowUp』で報告した。

憧れのギータが今年もやってきた!

12月23日(土)午前10時、福岡市西区今津の「子どもの村福岡」に、柳田選手が到着しました。

神戸金史解説委員長(以下、神戸):久しぶりですか?

柳田悠岐選手(以下、柳田):1年ぶりです。

司会:ソフトバンクホークスの柳田選手より、寄付金の目録贈呈を行っていただきたいと思います。

今年の寄付は345万円

「子どもの村福岡」足立慎一村長(以下、村長):ありがとうございます。しっかり子供たちのために使わせていただきます。

柳田:よろしくお願いします。

村長:子供たちが待ちに待った今日です。朝、子供たちには伝えたんですけども、ずっと待ち構えて。憧れの柳田選手が来ていただけるということで、今ちょうどですね、ソフトボールのチームに入ってしっかり練習しております。憧れのあの柳田選手とキャッチボールができるということで、大変楽しみしております。

子供たち:かっこいい!

司会:それでは、これより子供たちの交流会を始めます。今年も柳田選手が「子どもの村福岡」に来てくださいました。大きな声で歓迎のあいさつをしましょう。せーの!

子供たち:ギータ、こんにちはー!

柳田:皆さん、お久しぶりです!今年も、こうやってみんなに会えてうれしいです。来年もまた元気に会えるように、健康に過ごして頑張っていきましょう。

選手と子供の距離がすごく近いんですよ。

「子どもの村」とは

「子どもの村」では、事情がある子もいるので過去、柳田選手が訪問する日の放送局からの取材は受けていませんでした。私が「みんなの顔が映らないように、ラジオならどうですか?」と提案したところ、放送局として初めてこの日の取材ができました。

子どもの村福岡(福岡市西区今津)

この「子どもの村」は2010年に寄付をもとに住宅5棟を建設して開村しました。うち3棟では、それぞれ里親が住み込み、3~4人の子供たちと共同生活を送っています。残る2棟で、虐待防止のため、短期間子供を預かるショートステイ事業をしています。現在11人の子が里親と共に生活をしています。

「好きな女性のタイプは」に爆笑

柳田選手への質問タイムに入りました。

質問に答える柳田選手

司会:去年よりも「子どもの村」の男の子も女の子も野球熱が高まって、中庭で毎日キャッチボールなどをしております。また、3名の子供がソフトボールのチームに入っていて、たくさん試合にも出ました。きっと聞きたいことがたくさんあると思います。それでは柳田選手に質問したい人、手を挙げてください!

子供:はい!えっと、好きな女性のタイプは?

柳田:優しくて…かわいくて…。一番はやっぱり、優しい女性が好きです。はい。

子供:好きな食べ物は何ですか?

柳田:お肉と、魚と、パスタと、イチゴ。

田原:野球をやっている男の子たちの「里親」をやっている田原と言います。柳田選手は、「ちょっと今日練習したくないな」とか思った時に「やっぱり行こう」と思うようになる考え方を、教えてもらえたら。

柳田:最終的にやらずに終わると、やっぱり後悔…。後になって「やっとけばよかったな」と思っちゃうので。そう思いたくないんで、嫌でもやります。基本は、嫌なんですけど。でもやらずにもっと何か嫌な思いするよりは、苦しい思いをしてやった方がいいと思います。

地域で育てる「村」の子供

柳田選手でも「基本は嫌」なんですね。最後に質問したのは、里親です。里親は、養子縁組とは違って「一時的」なもの。自宅に迎え入れる里親もいますが、「子どもの村」の特徴は、小児科医などの専門家や地域住民がチームとして「村の子供」として育てている点です。

村内で暮らす里親を支えるため、養育のプロであるファミリーアシスタントが約10人配置されていて、里親に都合があったり、体調が悪かったり、実家に帰らなければいけなかったり、そういう時にはファミリーアシスタントが交代でサポートに入る運営をしています。非常に大切な施設だと思います。

「球、速っ」と驚くギータ

この後、お楽しみのキャッチボール。みんなで中庭に出て、始まりました。

キャッチボールを楽しむ柳田選手

柳田:今、何年生?

子供:5年生です。

柳田:5年?はい、ナイスボール!

里親:チェンジアップ見てもらおうじゃないの。

柳田:お?チェンジアップできんの? はい、ナイスボール!

里親:頑張れー!

柳田:おおーい、いいねー! うわー! 速っ! いいねー! おーシャー!

里親:いい球ですよねー。

柳田:いい、いい!

柳田選手とキャッチボールできるなんていいな

みんな、なかなか交代しないんです。なんと、この後はドッジボールも始まりました。ギータも当てられたりしていましたよ。鉄棒をやる子供たちに「そんなことできるの、すごいねー!」などと声をかけていました。ギータに憧れてソフトボールを始めた子もいるというのも納得です。

「毎年、約束を守ってくれてありがとう」

子供たちがお礼の言葉を述べました。

子供代表:柳田選手、今年も僕たちが暮らす「子どもの村」に来ていただきありがとうございました。僕がギータと最初出会った時は2年生でした。毎年約束を守って来てくれて、本当にうれしいです。今は6年生になりました。柳田選手に負けないように、ソフトボールの練習も一生懸命やっています。僕は来年、中学生になるので、いろいろなことをやりたいです。絵も描きたいです。習字ももっとうまくなりたいです。僕も頑張るので柳田選手も頑張ってください。「村」のみんなで一生懸命応援します。来年も会いに来てくれたらうれしいです。ありがとうございました。

プレゼントを手渡しで

この子の人生に柳田選手の存在が大きく影響しているんじゃないかな、と思いました。伸びやかな子供の成長を感じられるあいさつで、聞いていてうれしくなりました。

柳田選手「自分のモチベーションにつながっている」

柳田選手にも感想を聞いてみました。

神戸:今年は、いかがでしたか。

柳田:去年と比べて子供の成長をすごく感じます。

神戸:毎年見ているとわかりますよね。

柳田:そうですね、全然変わっていますね。

神戸:「子どもの村」をずっと応援することになったきっかけは?

柳田:「子供のために何かしたいな」と思ったんで、それでいろいろ探して。

神戸:寄付のしがいもありますよね。

柳田:もちろん! 自分のモチベーションにつながっています。

子供たちの応援を受けていること自体が、柳田選手のやりがいになっているのです。「子どもの村」では、学習塾や習いごとなどの費用に、寄付の一部を充てて活用していくつもりです。「大変感謝しています」と話していました。

「子どもの村」は、主に寄付で運営されている、マンスリー会員を募集しています。詳しくはホームページを見ていただけたら、と思います。柳田選手に続いて、みんなで支えて行けたらな、と。これからも取材をしていきます。

__◎神戸金史(かんべ・かねぶみ)
1967年生まれ。毎日新聞に入社直後、雲仙噴火災害に遭遇。福岡、東京の社会部で勤務した後、2005年にRKBに転職。報道部長、ドキュメンタリーエグゼクティブプロデューサーなどを経て現職。近著に、ラジオ『SCRATCH差別と平成』やテレビ『イントレランスの時代』の制作過程を詳述した『ドキュメンタリーの現在九州で足もとを掘る』(共著、石風社)がある。最新作は、80分長編ドキュメンタリー『リリアンの揺りかご』(12月31日放送)__

田畑竜介 Grooooow Up

放送局:RKBラジオ

放送日時:毎週月曜~木曜 6時30分~9時00分

出演者:田畑竜介、橋本由紀、神戸金史

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