犬に『吠え癖』をつけさせない飼い方5選 意識すべき習慣やしつけ方を解説

飼い主を悩ませる『吠え癖』は習慣や環境に原因あり!?

犬を飼っている方のお悩みの中でも、上位にランクインするお悩みが『吠え癖』です。元々犬にとって吠える行為は自然な本能的行動なので、その行動を人間の暮らしに合わせて無理なく抑えることは簡単ではありません。

しかし、人間と暮らす上で吠え癖を改善しなければ、ご近所トラブルに発展したり、飼い主との生活がままならなくなってしまう恐れもあります。

吠え癖は犬の性格も影響していますが多くの場合、生活環境や習慣、そして飼い主のしつけの方法に問題があることが多いです。

改めて、犬に『吠え癖』をつけさせないために意識するべき習慣やしつけ方、そして生活環境の改善を考えてみましょう。

犬に『吠え癖』をつけさせない飼い方5選

犬に吠え癖をつけさせないためにはどのような生活習慣や環境、しつけ方法を意識するべきなのでしょうか。ここでは犬に『吠え癖』をつけさせない飼い方のコツを紹介します。

1.安心して過ごせる生活環境を整える

犬の吠え癖が悪化する大きな理由の1つとして、生活環境が犬に合っていないという原因が挙げられます。犬が常に警戒して過ごさなければならない環境では、警戒吠えや威嚇吠えが改善されません。

なるべく外部の音の影響を受けないような生活環境を意識したり、リラックスして過ごせるような環境に整えたりと工夫してみましょう。

2.少しずつ飼い主以外の人と交流する機会を増やす

知らない人に出会うと吠えてしまう犬は多いですよね。これは飼い主以外の人と交流することに慣れていないために起こる現象です。

少しずつ飼い主以外の人と交流する機会を増やせば、「飼い主以外の人間も安全」「一緒に遊んでくれるから楽しい」と学習してくれます。

まずは飼い主の友人などを家に誘い、協力してもらいながら少しずつ他の人と触れ合うことの楽しさや喜びを知ってもらいましょう。

3.日頃からさまざまな音に触れる

インターホンや掃除機の音に反応して吠えてしまう犬も多くいます。日頃からさまざまな音に触れさせ刺激を受けることに慣れておくことで、吠え癖が改善されたり吠え癖がつきにくくなる傾向があるようです。

愛犬を驚かせないようにと刺激を遮断するのではなく、日常的にさまざまな刺激に触れさせることで、あらゆる音に対して警戒心を解消させてあげることも大事です。

4.適切な量、質の運動を行う

運動不足はストレスの原因となり、犬はストレスが溜まると本能的に吠えることでストレスを発散させようとします。

したがって1日2回の散歩はもちろん、犬種によっては運動量を多く必要とする犬もいるため、運動不足に陥らないような運動習慣を取り入れてみましょう。

休日にドッグランへ連れて行ったり、屋内でも体を動かす遊びを取り入れたりすることで、日常的に運動不足を解消できますよ。

5.日常的にコミュニケーションを十分にとる

飼い主とコミュニケーションが取れない寂しさから、吠え癖につながる事例も多いです。そのため日常的にスキンシップや遊び、アイコンタクトなどのコミュニケーションを通して愛情を伝えることも大切です。

お仕事でお留守番時間が長い場合でも、帰宅後に愛犬と向き合う時間を十分にとることを忘れてはいけません。

おもちゃで遊んだり話しかけてみたり、散歩中もアイコンタクトを積極的にとるなど、愛犬に愛情を実感してもらえるような接し方を意識してみましょう。

犬の『吠え癖』を改善するための正しいしつけ方

犬の吠え癖を改善するためには、しつけの仕方も正しいやり方を意識しなければなりません。吠える犬に対して怒鳴っても、恐怖を与えるだけなので逆効果です。

以下のコツを押さえて、犬の習性に沿ったしつけ方を実践しましょう。

  • 吠えたときは基本的に構わない
  • 吠えたら部屋を出るなど距離を置く
  • 要求吠えには応えない
  • 吠えることをやめて落ち着いたらかまう
  • コマンド指示(お座りなど)を徹底する

吠えた時に反応してしまうことで、「吠えると構ってもらえる」「吠えたら喜んでもらえた」と勘違いさせてしまいます。したがって吠えたときは基本的に反応せず、部屋を一旦出るなどの距離をとりましょう。

すると徐々に犬も「吠えても反応がない」「むしろどこかへ行ってしまう」と気付き、自然と吠え癖が少しずつ改善されて行きます。吠えることをやめたら部屋へ戻り、愛犬の様子が落ち着いてから構ってあげましょう。

日頃から「お座り」「ストップ」などのコマンド指示を実践し、コマンドを指示されたら自然と体が動くようトレーニングさせておく方法も効果的ですよ。

まとめ

いかがでしたか。犬の『吠え癖』は、本来犬が持つ習性や性格も大きく影響しています。しかし、飼い主のしつけ方や習慣に原因があるケースが非常に多いので、悩んでいる方は改めて愛犬への接し方を見直してみましょう。

© 株式会社ピーネストジャパン