2024年政局予測!自民党裏金疑惑の影響は?自民党総裁選を基軸に政局が動く?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年12月23日に公開された動画のテーマは……2024年の政局予測!ポイントとなるのは?

ゲストに朝日新聞政治部記者の今野忍氏をお招きし、2024年政治日程の気になるポイントについて語っていただきました。

2024年は気になる選挙が目白押し!台風の目となるのは誰?

【このトピックのポイント】
・自民党の裏金疑惑は日本の外交にも大きな影響をもたらす
・4月の補欠選挙は衆院島根1区だけでなく捜査の進展次第で複数実施される可能性も
・解散が総裁選の後になれば岸田総理再選の可能性はかなり低い

2024年政治日程

2023年は自民党の派閥による政治資金パーティー収入の裏金疑惑というビッグニュースが舞い込んだ年でした。

2024年の政治日程にもこの疑惑が各所で影響を与えることになりそうです。

1月 通常国会召集

1月には通常国会が召集されます。国会が始まると国会議員には不逮捕特権があるため、東京地検特捜部にはスピード感のある捜査が求められます。

今野氏「『クリスマスもお正月もうちにはないからね』とか言われてる検事の家庭があるかもしれない」

報道では特捜部は100人規模の捜査体制を組んだとも言われており、1月中はこの話題がかなり取り上げられることになりそうです。

通常国会ではこの疑惑を追及したい野党と、政治改革国会にしたい与党のぶつかりあいになるかもしれません。

今野氏は外交スケジュールにも着目。岸田総理は1月に南米外遊を予定していますが、捜査等の関係で行けなくなる可能性が浮上しています。

国際情勢が不安定ななか、中立的な立場をとるグローバルサウスとの関係づくりは重要で、南米外遊の中止は日本の外交のスタックを意味すると今野氏。

この問題に対する具体的な改革はいまだ示されておらず、1月は国会や外交にどのような影響が出るのかが注目ポイントとなりそうです。

4月 衆院島根1区補欠選挙

4月は細田博之氏の死去に伴う衆院島根1区の補欠選挙が予定されています。細田氏は安倍派の前会長ということもあり、MC山本期日前「弔いになりそうな雰囲気ないじゃないですか」とコメントしました。

島根県は自民党が強い地域ですが、もしここで自民党が負ければ9月の総裁選にも影響するかもしれません。

さらに自民党の裏金疑惑と、柿沢未途氏の江東区長選挙をめぐる公職選挙法違反疑惑の捜査の進展次第では、島根以外でも補欠選挙が行われる可能性があり、今後の捜査の行方が気になるところです。

7月 東京都知事選挙

今野氏「ここはもう安泰じゃないですかね」

子ども対象の給付金「018サポート」や私立高の実質無償化の所得制限撤廃などの政策を打ち出し、小池百合子氏の支持は盤石と見る今野氏。

一方でMC山本は国政の混乱に乗じた国政進出にも言及します。新党を設立した前原誠司氏と協力する可能性について問うと、今野氏は「民主党系と組むことは前回で懲りてるからないと思う」とコメント。

一方で国政進出については「狙ってないわけない」とし「7月の都知事選の再選を視野に入れながら国政にいつでも打って出られるような(体制にしているかも)」と続けました。

9月 自民党総裁選挙&公明党代表選挙 

9月は、今野氏が2024年最大のポイントだと語る自民党総裁選挙があります。もし、衆院選がこれより後になるのであれば「岸田さん再選の目ってかなり低くなる」と今野氏。衆院選に勝つために総裁の顔を変えようという流れになるとのことです。

MC山本「総裁選前に結構パーティーとかやってるイメージがあるんですけど、行えないですよね?」

今野氏によれば5月6月に政治資金パーティーが開かれ、そこで各派閥は総裁選の軍資金を貯めるとのこと。ただ、この状況でパーティーが開かれるとは思えません。今野氏は「はからずも非常にクリーンな総裁選が行われるかもしれない」と苦笑しました。

9月には公明党代表選挙も控えています。今野氏は山口那津男氏の続投を予想。その理由として公明党代表の、毎週末地方を回り続けるというハードなスケジュールを挙げました。

参院議員の山口氏にとってはこなせなくないスケジュールですが、有力候補の石井啓一氏は衆院の小選挙区選出。自身の選挙そっちのけで全国の応援に行くことは困難を極めます。

衆院選が9月より前か後かもこの選挙に影響することになりそうです。

11月 立憲民主党代表選挙&アメリカ大統領選挙

11月は立憲民主党の代表選挙があります。今野氏によると泉健太氏の再選はかなり厳しいとのこと。「(党内で)選挙は泉さんで行こうという声を1人も聞かない」とコメントしました。

また、11月にはアメリカ大統領選挙もあります。もし、トランプ氏が再び大統領になれば、これまで圧倒的な資金を投入してきたウクライナ支援も打ち切られることになるかもしれません。

日本との関係も気になるところです。今野氏は「武器を買わされたけどそこで抑えたとも言える」と安倍政権の対応を一定評価。

もし、トランプ大統領になった場合「めっちゃ武器変えって言われますよ多分。この円安の中で」と、難しい外交が求められるようになる、とコメントしました。

動画本編はこちら!

自民党裏金疑惑が2024年の政治日程に及ぼす影響を朝日新聞記者・今野氏が解説!

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