アマ横綱池田にスポーツ特別賞七尾市「相撲どころ発信を」

特別賞受賞後に茶谷市長(右)に胸を貸す池田選手=七尾市役所

 3日に東京・両国国技館で行われた第72回天皇杯全日本相撲選手権で優勝し、アマチュア横綱に輝いた金沢学院大4年の池田俊選手(七尾市石崎町出身)に27日、同市からスポーツ特別賞が贈られた。池田選手は大学卒業後も石川を拠点に競技を続ける意気込みを示し、アマ横綱2連覇と実業団横綱という新たな目標へ精進を約束した。

 市役所で行われた贈呈式で茶谷義隆市長は、石崎町が54代横綱・輪島、池田選手の叔父の竹縄親方(元関脇・栃乃洋)らを輩出したことに触れ「市民に大きな夢と感動を与えた。相撲どころを発信してほしい」と賞状や盾を手渡した。

 池田選手は「これからもいい結果を残せるように精進する」と力強く宣言。木下敬夫市議会議長や八崎和美教育長も今後の活躍に期待を込めた。

 池田選手は4月から県内の実業団で技を磨く予定で、金沢学院大相撲部の山上慈明監督は「練習熱心だった。今後も石川の相撲を盛り上げてほしい」とエールを送った。市相撲連盟の和田内和美会長代理、寺坂行一理事長が同席した。

 市はバスケットボール女子の第90回皇后杯全日本選手権を制した赤穂さくら、ひまわり姉妹(デンソーアイリス)にも市スポーツ特別賞を贈ることを決めている。

  ●記者席 がっぷり四つで

 茶谷市長は突然、池田選手に「胸を貸してほしい」と提案し、身長183センチ、体重130キロのアマ横綱に力比べを挑んだ。しかし、押しても引いても微動だにせず、周囲からは「抱き合っているようにしか見えん」と笑い声が。来年秋に再選を目指す市長選を控える茶谷市長。がっぷり四つの戦いは、それまでお預け?(や)

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