センバツ期待、先輩が激励 北信越候補・富山北部高野球部 水橋OBも、6人指導

後輩を激励する水橋高OB=富山北部高

 来年3月の第96回選抜高校野球大会の「21世紀枠」北信越地区候補に選ばれている富山北部高に27日、同校と、昨年4月に統合された旧水橋高の野球部OB6人が訪れ、後輩を激励した。部員約30人は先輩の指導を受け、吉報を願いながら心技体を磨いた。

 県立高校再編に伴い、水橋高は昨年3月末で閉校となり、富山北部に統合された。富山北部がセンバツ北信越候補に挙がるのは、水橋と連合チームを組んだ2020年以来となる。両校のOBが協力して現在の部員をバックアップしている点も、今回の候補推薦理由の一つとなっている。

 27日はポジション別の練習が行われ、両校OBの大学1~3年生がトレーニング法や投球、捕球の技術などを伝えた。夏の県大会決勝で敗れて以降、OBが練習に訪れるのは今回が初めてで、エースの福山天輝(2年)は「先輩の教えを取り入れ、春までに球速を常時130キロ出せるようにしたい」と話した。

 2年前に落選を経験した元水橋高主将の中川凌輔さん(富山国際大2年)は「この世代はピッチャーが良く、力がある。甲子園で試合を見たい」と21世紀枠の選出に期待した。

 センバツ出場校は、来年1月26日の選考委員会で決定する。

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