氷見缶ビールお待たせ Uターン者開設のブルーミン 全国出荷、土産にも

販売を始めた缶ビールを紹介する山本さん=氷見市比美町

  ●新たに製造、販売開始

 東京から氷見市にUターンした山本悠貴さん(35)が開設したビール醸造所「ブルーミン」は27日までに、缶ビールの製造販売を開始した。これまで富山県内2カ所の直営飲食店に足を運ばないと飲めなかったが、缶タイプにすることで県外への出荷が可能になった。氷見の地ビールを全国に届け、味わってもらう。

 ブルーミンは2018年に市中心部で開業し、現在は直営飲食店を富山市にも構えている。ファンが増える中で来店者から「お土産に持ち帰りたい」などと要望が出ていたことを受け、缶ビールの製造に着手した。設備資金の一部をクラウドファンディングで募り、準備を進めてきた。

 ビールは現在1種類で、来年1月から徐々に種類を増やす予定。缶のラベルはオリジナルキャラクターを描いたポップなデザインにした。直営店や同店のネット販売で取り扱うほか、県内の飲食店、関東、関西圏の酒店などに出荷する。山本さんは「おまたせしましたという気持ち。遠方の人にも飲んでほしい」と話した。

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