過去10年で「つまらなかった朝ドラ」ランキング…3位『あまちゃん』、2位『らんまん』を抑えた1位は?

まもなく12月が終わり、早くも折り返しに差しかかっているNHK連続テレビ小説『ブギウギ』。前作『らんまん』と同じく実在する人物をモデルにした作品で、昭和のスター歌手・笠置シヅ子を題材にヒロインの半生を描いている。

近年は『おかえりモネ』(’21年前期)から『舞いあがれ!』(’22年後期)まで、オリジナル作品が続いていた。いっぽうオリジナル作品をめぐっては、SNSで“反省会ハッシュタグ”が盛り上がった『ちむどんどん』(’22年前期)のように批判を浴びた作品も。

数ある作品の中でも、視聴者の期待に応えることのできなかった朝ドラはどれか? そこで本誌は過去10年(’13年以降)に放送された作品で、「面白かった/つまらなかった」と感じた作品について調査した。対象は20歳以上の男女500人とし、クロス・マーケティングの「QiQUMO」を利用。本記事では、「つまらなかった」ランキングの結果を紹介する。なお『ブギウギ』は放送中のため、除外した。

まず第3位は、『あまちゃん』(’13年前期)。のん(30、当時は能年玲奈)演じるヒロイン・天野アキが海女を目指すうちに、挫折と奮闘を経験しながらアイドルを目指す成長ストーリー。

「じぇじぇじぇ」のセリフが流行語大賞に選ばれるなど、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ本作。しかし人によっては、好き嫌いが分かれるようだ。

《じぇじぇじぇが強烈だった》
《あんまり面白くなかった》
《流行り過ぎてたけどあまりひびかなかった》

ただ、「面白かったランキング」では1位に選ばれており、好き嫌いがはっきりわかれるほど、視聴していた人が多かったということなのかもしれない。

続いて第2位に選ばれたのは、『らんまん』(’23年前期)。「面白かった」ランキングでも2位となったが、こちらも視聴者の好みが分かれるようだ。

「日本の植物学の父」と呼ばれる故・牧野富太郎氏をモデルに、神木隆之介(30)演じる主人公・槙野万太郎が大好きな植物の研究に生涯を捧げるストーリー。しかし植物研究という専門的な分野が題材だったこともあり、一部の視聴者には刺さらなかったようだ。

《ストーリーがおもしろくない》
《あまり面白くなくて続けて見ることはなかった》
《あまり興味がわかないから》

そして第1位は、『ちむどんどん』(’22年前期)。黒島結菜(26)演じる天真爛漫な主人公・比嘉暢子が料理に夢をかけたストーリーで、長女(川口春奈)、長男(竜星涼)、三女(上白石萌歌)の兄妹たちの人生模様も描かれた。

しかし本作のストーリー展開にはSNSで批判が相次ぎ、元農林水産副大臣の礒崎陽輔氏(66)までもが《NHKは猛省する必要があります》と苦言。近年稀にみる不評ぶりだった。

本作ではヒロインの突拍子もない言動や、「まさかやー!」「あきさみよー!」といった方言の連発も目立った。そのため、“ヒロインに共感できない”との声が多数寄せられた。

《ヒロインのありえないほど幼い言動と突拍子もないシナリオ》
《毎日ヒロインに対してイライラするドラマだった》
《主人公の空気読まない感じが嫌いだった》

またヒロインが困難に遭遇しても、都合よく解決する展開もしばしば。そうした脚本や演出に不満を抱いた人もいたようで、《展開に無理があると思った》《ぶっ飛んだ設定が多くてついていけなかった》《現実離れしていたように思う》との声が上がっていた。

今回実施したアンケートでは同じ作品が「面白い/つまらなかった」の上位にランクインしてしまったが、多くの視聴者の間では近年放送された作品が記憶に残っているようだ。

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