《専用工具は不要》実は簡単だったスピニングリールメンテナンス。基本を徹底解説!

1年の締めくくりという意味でも、翌年から新たな気持ちでという意味でも、日本には大掃除という文化があります。皆さん、もうお済みですか? それともまだまだ忙しくて、年をまたぎそう…なんて方々もいらっしゃるのでは。でも、お家のお掃除同様にとっても大切なのが『リールの大掃除=メンテナンス』です(多少無理矢理ですが、イイんです!)。一年間酷使したリールをキレイさっぱりリフレッシュしてあげて、来年も頑張っていただきましょう! まずは『スピニングリール編』です。

●文:ルアマガプラス編集部

ステップ1:リール洗浄&乾燥

今回は専門的な知識や道具がなくとも、誰でも簡単にできる日常レベルのメンテナンス方法を解説します。最初はドラグノブを軽く締めてください。これは水道水で洗う際に、ドラグ内部に浸水してしまうことを防ぐためです。

ドラグを締め終わったら、水道の蛇口から直接本体に水をかけてください。このとき、リールを水没させて洗うのはNGです。また、ハンドルを回しながら洗うのも、内部に浸水しやすくなるのでおすすめしません。

上記と重複するようですが、スプールを外して洗浄することもNGです。もし外して洗ってしまうと、ドラグ内部に浸水してしまう危険性があります。加えて、グリスが流れてしまうのを防ぐために、洗剤や温水は使用しないでください。

ソルトゲームで使用しているリールは特にですが、スプール糸巻き部とラインローラー部に塩が溜まりやすいので念入りに洗浄してください。もちろん、淡水で使用する場合でもゴミが溜まりやすい部分なのでしっかり洗浄しましょう。

ローターを勢い良く回転させてしっかりと水を飛ばし、柔らかい布で水分を拭き取ってください。ダスターやエアガンで水分を飛ばしたり、ドライヤーや直射日光下で乾燥させるのは内部の蒸れにつながるのでNGです。

風通しが良い場所に置いて陰干しした後に、ドラグノブを緩めてください。なお、しっかり水分を拭き取らずに濡れたままケースにしまったりすると、腐食の原因になる恐れがあるので注意してください。

次ページ:続いては…注油&グリスアップ!

© 株式会社 内外出版社