デンゼル・ワシントン69歳の誕生日! CS特集放送「デンゼル誕生祭」で『イコライザー』と2000年代の隠れた主演作を再チェック

『デジャヴ』© Touchstone Pictures. All rights reserved『サブウェイ123 激突』DVD価格:3,990円(税込)発売・販売元:(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント© 2009 Columbia Pictures Industries, Inc. and Beverly Blvd LLC. All Rights Reserved.

祝・デンゼル69歳!

今年10月に公開されたデンゼル・ワシントン主演作『イコライザー THE FINAL』はご覧になっただろうか。2014年の第1作『イコライザー』から続く人気シリーズの最新作にして最終章、デンゼル演じる“闇の仕置人”ことロバート・マッコールの暗躍を描くサスペンス・アクションの金字塔だ。

デンゼルのガチンコ格闘アクション参戦も話題になった同シリーズだが、それもそのはず、本日12月28日に69歳を迎えたデンゼルはすでにアクション俳優としての旬はとっくに過ぎていると思われていたし、『マルコムX』(1992年)や『フィラデルフィア』(1993年)、『トレーニング デイ』(2001年)など社会派作品で名を揚げた彼だけに、このタイミングでの“バトル系”映画への挑戦に意外性があったのも当然だろう。

しかし、80年代のドラマシリーズ『ザ・シークレット・ハンター』のリメイクである『イコライザー』の主人公マッコールは、元諜報機関のスゴ腕エージェントという設定で、体力のピークを過ぎた人間であることは必然だった。壮絶な過去を隠してひっそりと隠居生活を送っていた男が、身の回りの人々と自分自身のために、かつて奮った“殺しのスキル”の封印を解く……というストーリーに、還暦目前だったデンゼルはぴったりとハマったのだ。

忘れてない? ゼロ年代初期のデンゼル主演作

そうして『イコライザー』シリーズは全世界で大ヒットを記録したが、そんなデンゼルも2025年には古希を迎える。リーアム・ニーソンが『96時間』(2008年)に主演したのは56歳のときだったが、日頃からトレーニングを重ねていても寄る年波には逆らえないというものだ。

というわけでデンゼルの69歳の誕生日を祝しつつ、CS映画専門チャンネル ムービープラスの「特集:デンゼル・ワシントン誕生祭」で放送される作品をご紹介。一挙放送される『イコライザー』シリーズ2作については過去掲載の総ざらい解説記事をご参考いただくとして、ここでは『トップガン』(1986年)などで知られるトニー・スコット監督による2000年代の2作を改めて振り返ってみよう。

名匠トニー・スコット監督によるSFサスペンス『デジャヴ』(2006年)

543名の犠牲者を出したフェリー爆破事件。現場近くでは事件の1時間前に女性の死体が発見されていたが、捜査官ダグはその女性クレアの顔を見てなぜか既視感を感じる。ダグは約4日前の過去を監視できるシステム<タイム・ウィンドウ>で、4日前のクレアの部屋を監視するが――。

初体験のはずなのに、以前どこかで体験したような奇妙な感覚……。“デジャヴ(既視感)”をテーマにしたSFサスペンス・アクション。そのタイトルから特殊能力か超常現象系と思って観ると、なかなかのSFぶりに驚かされるかもしれない。ともすれば安っぽくなってしまいかねない設定だが、スコット監督の手腕とデンゼルの熱演でトータルの満足感はすこぶる高い。

名作リメイクでトラヴォルタとガチンコ対決!『サブウェイ123 激突』(2009年)

午後2時00分。ニューヨーク地下鉄運行指令室のガーバーは、ペラム駅1時23分発の列車が緊急停車していることに気付く。しかも止まっていたのは切り離された1車両だけだった。やがてライダーと名乗る男が無線に応答。彼は乗客19人を人質に取り、1時間以内に1千万ドルの身代金を用意するよう要求する――。

1974年と1998年にも映画化されているクライム小説が原作で、ニューヨークの地下鉄ジャック犯と地下鉄職員の頭脳戦をスリリングに描く。パニック映画全盛期に公開されたウォルター・マッソー主演の74年版は後の作品にも影響を与えたことで知られているが、本作はスコット監督×デンゼル&ジョン・トラヴォルタ競演による3回目の映画化。

犯人役にトラヴォルタを起用したせいかアクティブなキャラになっていたりと改変点は多々あるが、それがアクションの強化と人間ドラマの豊かさに繋がってもいる。賛否が分かれるであろう衝撃的なラストにも注目したい。

『イコライザー』『イコライザー2』『デジャヴ』『サブウェイ123 激突』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2023年12月放送

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