地中海食を学ぶ出張講座開催 東京調理製菓専門学校で ICCJ×アルチェネロ

日仏貿易は、在日イタリア商工会議所(ICCJ)が主催する地中海食の良さを日本で広めるプロモーションイベント「MeDiet」とコラボレーションし、東京調理製菓専門学校の生徒を対象とした料理コンペイベントを開催した。

当日は、シェフ・パティスリーを目指す同校の生徒30人超が参加。在日イタリア商工会議所の中島氏が今回のイベントの趣旨について説明した後、日仏貿易アルチェネロブランドマネージャーの矢﨑瑚都さんが、健康的な食習慣として注目されている地中海式食事法について説明した。

ユネスコ無形文化遺産に登録された地中海食は、イタリアをはじめとする地中海沿岸の地域で親しまれている伝統的な食事スタイルで、野菜や果物、全粒粉雑穀類、豆類、オリーブオイルなど栄養バランスに優れており、生活習慣病の予防など健康への寄与が証明されている。

今井和正シェフ(ペペロッソ)による調理デモ

セミナーでは、日々の食事を楽しみながら、サステナブルで健康的な食スタイルとして注目されている地中海食の魅力を紹介。日仏貿易が展開する、オーガニックの代表ブランド「アルチェネロ」の理念や有機農法による生産者との取り組みを説明。未来の料理人の卵である同校生徒に、スローフード運動発祥の地であるイタリアの食の歴史や、素材やモノを大切に、おいしく健康的で食を楽しむ文化が根付いていることを紹介した。

第2部では、イタリア郷土料理の名店「ペペロッソ」の今井和正シェフによる地中海食の調理デモンストレーションを実施。イタリアの家庭で親しまれている「レンズ豆のパスタ」「アンチョビと玉ねぎのパスタ」の2品を生徒の前で調理しながら、イタリア家庭料理の野菜のカット法や、全粒粉パスタのゆで方、オリーブオイルやアンチョビの使い方など、地中海食の特長を生かした料理のコツを伝授した。

「アルチェネロ」(日仏貿易)製品も紹介

第3部では、同校生徒による地中海食のオリジナルレシピコンテストを開催。第1部のセミナー、第2部の調理デモで学んだことを生かし、チームごとにわかれて即興でオリジナルのパスタを披露した。

調理後には、当日説明した地中海食のポイントがどのように表現されているかなど、今井シェフと矢﨑さんによる審査が行われ、見事グランプリを受賞したチームには「ペペロッソ」の招待券、準グランプリのチームには日仏貿易より「アルチェネロ」製品詰め合わせが贈られた。

主催した在日イタリア商工会議所と協賛した日仏貿易では、地中海食の魅力を広く伝えるとともに、今回の実践型講座を通じて「未来の食のイノベーションを担う料理人の卵である学生育成の一助になれば」と期待を寄せた。

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