危険運転致死罪の適用求め 遺族が宇都宮地検に4回目の署名提出

 2023年2月、宇都宮市で時速160キロを超えるとみられるスピードで車を運転し死亡事故を起こした男が、過失運転致死罪に問われています。遺族は、より刑が重い危険運転致死罪の適用を求めていて集まった署名を12月27日に宇都宮地方検察庁に提出しました。

 この事故は2023年2月14日の夜、宇都宮市下栗町の新4号国道で20歳の被告の男が運転していた乗用車が時速160キロを超えるとみられるスピードで前を走る佐々木一匡さん(当時63歳)のオートバイに追突し死亡させたとして、現在「過失運転致死の罪」に問われています。

 佐々木さんの妻の多恵子さんは、乗用車が法定速度を100キロ超える時速160キロ以上で走行し制御が困難なスピードであるとしてより刑の重い「危険運転致死罪」の適用を求めて宇都宮地方検察庁にこれまで要望書や署名を提出しています。

 多恵子さんは12月27日、宇都宮地検を訪れて4回目になる署名を提出し改めて「危険運転致死罪」の適用を求めました。提出した署名は601人分で今回を含め合わせて7万3千944人分に上ります。

 12月10日は、一匡さんの64歳の誕生日でクリスマスのこの日も2人で過ごすはずでした。

 この日は多恵子さんを支援するため三重県から署名が届きました。

 5年前に三重県津市で起きた時速146キロの車がタクシーに衝突した死傷事故で家族を亡くした遺族が署名を集めて毎月送ってきます。

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