那須烏山市で中高生姉妹がイベント会社を起業 目標は"地域活性化"

 2022年12月にイベント会社Growを創業した那須烏山市の高校2年生中村由梛さんと、中学3年生の俐亜さんの姉妹が企画したイベントが12月23日に開かれました。

 2人が企画したイベント・クリスマスマルシェは、2022年に続き那須烏山市の旧興野小学校の跡地で開かれました。イベントの目的は「地域の活性化」。市内に若者などが交流できる場をつくり、将来は交流人口の増加などを目指します。

 会場となった小学校の跡地は父親の会社が所有していて、2人はここの有効活用を任されこれまでにも何度かイベントを開いてきました。

 中村由梛社長は、創業のきっかけについて「那須烏山市に住んでいると飲食店が少なかったり観光地が少なかったりして自分自身も盛り上りがないなと感じていた。そこに父から校舎の土地を購入して工場を建てたということで盛り上りをつくれるいいきっかけなんじゃないかと言うことで自分の意志と父の話が合致して創業に至りった」と話しました。

 クリスマスマルシェの準備期間は1カ月。2人は放課後や休み時間を使いプログラムや会場のレイアウト、それに出演者などの調整を行ってきました。

 広報担当の妹の俐亜さんは、SNSを使ってボランティアを募集したところ、2人の同級生10人がイベントの運営などを手伝ってくれることになりました。運営資金は2人が地元の企業に直接出向き11の企業から協賛金を集めてきたといいます。

 2回目となった今回のクリスマスマルシェでは、和太鼓やダンスといったステージイベントを新たに設けて会場を盛り上げたほか、ビンゴ大会や縁日も開かれ多くの人でにぎわいました。機材などのトラブルも2人は臨機応変に対応していました。

 那須烏山市にたくさんの人を呼び込みたい。若い姉妹の夢は膨らみます。

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