議員レスラーになった大和ヒロシが自身の番組『千葉プロレス百景』の公開収録を実施<2.1闘道館>

今年9月後半に行われた千葉県君津市での市議会議員選挙に初挑戦で当選した大和ヒロシがプロレスTODAY編集部に来社。

自ら番組枠を買いチバテレ(千葉テレビ放送)にて地上波放送を開始した『大和ヒロシの千葉プロレス百景』を来年2月1日に公開収録を実施するという。

番組プロデューサーとての顔を持つ大和ヒロシが番組の魅力や開始してみた感触、視聴者からの感想、そして君津市議会議員になって感じた事、来年の活動目標を聞いた。

①大和ヒロシの千葉プロレス百景とは?

――大和ヒロシ選手、今回は君津の市議会議員に選出されました。本当におめでとうございます。

大和 ありがとうございます。

――大和選手が本当に議員になる日が来るとは、ちょっと本当にびっくりしましたけれども。大和選手の誠実さが千葉の皆さん、君津の皆さんに信用してもらえたというところが今回当選された要因だと思いますので、私も本当にめでたいなと思っております。また後ほど、お話を聞かせてください。

大和 はい。

『大和ヒロシの千葉プロレス百景』チバテレ(千葉テレビ放送)
2022年に大和ヒロシが千葉県各地で開催してきたプロレスをダイジェストで紹介。今後も不定期ながら放送していく予定。
◎プロレスラー兼番組プロデューサー:大和ヒロシ(君津市議会議員レスラー)
◎MC:宮澤聡(ジグザグジギー)
◎番組ご意見番:鈴木健.txt

――今回は『大和ヒロシの千葉プロレス百景』こちらの番組枠をなんと自費で購入したということで話題となりましたが、現在までにすでに3回放送されているのですね?

大和 もう3回やっていますね。

――プロレスTODAYユーザーの皆様に『大和ヒロシの千葉プロレス百景』の番組紹介をお願いします。

大和 この番組をなぜ始めたかと言いますと、自分のプロモートした大会を開催するときに必ず冊子を作っておりまして、その冊子にご協賛いただく企業様にいろいろ広告を載せていただくことで、その大会運営していたのですが、これから、通常の会場を押さえて行う興行よりも、イベントに、いろいろな方に無料でご覧いただける機会をたくさん増やしていきたいなというふうに思ったときに、冊子を作っていたら、なかなかその協賛を集めづらいんです。

――なるほど。

大和 協賛を集められる媒体冊子以外に何があるかなって考えたときに、まず思い浮かんだのがラジオだったんです。ただ、ラジオだとなかなか広いユーザーの方にお聞きいただけないなと思いました。そうなるといろいろな方からご協賛を募るのが難しくなるなと思いまして、もっとたくさんの方にも見ていただける媒体ないかなと思ったときに、ジャガーさんが思い浮かんだんですよ。そういえば、ジャガーさんチバテレ(千葉テレビ放送)で自分の番組を買ったって言っていたんですよ。ジャガーさんが買えたんだったら、私も買えるだろうと思いました。

――そのときは番組制作の費用などは全く知らずにっていうことですよね?

大和 はい。そこに思い立ってすぐにチバテレ(千葉テレビ放送)に知り合いの方がいたので、連絡を取りまして、値段を聞きましたら、何とか手が届く範囲だったんです。これはいけるなと思いまして、そこからもう番組を自分で作ってその番組に協賛を募り、そこから出た利益によって大会を運営していく。さらにいろいろな運営によって開催できたプロレスの試合を、『千葉プロレス百景』という番組の中でご紹介していく。というようなサイクルを作ってやっていこうと考えて、実現に至ったのはこの番組でございます。

②番組を開始してみた感触、視聴者からの感想

――プロレスの歴史において、プロレスラーが自分で番組を買い切って、放送するっていうのは本当に初めてのことだと思うんですけど、現在プロレスラー兼番組プロデューサーということで、実際番組を開始してみた感触だとか、視聴者からの感想みたいなものっていかがですか。

大和 感触はですね、やってみまして思っていた以上に一本を作るのは容易といいますか、そこまで難しくなくできるなっていうのは思いました。ただ費用ですよね。そこにかかる費用をどう工面するかそこが一番難しいところです。これまでいろいろな関係を広げてきた中で、いろいろな方のご協力をいただくことで番組をすぐに作れるんですよね。スタッフの方もいらっしゃいますし、今回ジグザグジギーの宮澤さんと鈴木健.txtさんにご登場いただくことで、出演者もすぐ決まりました。トントン拍子に決まっていったけど、今後継続して運営していくって考えたときにやっぱその資金面をどうやっていくのかなっていうのが自分の課題でありますよね。やるからには続けていかなきゃいけないと思います。

――不定期開催でありますけれども、既に3回も実現されているっていうところでは、レスラーや関係者の皆さんは「大和ヒロシすごいぞ」と多分、思っていますよ。

大和 視聴者の感想なんですけど、そこがなかなかフィードバックがあまり得られていない状況でして、だからそれも得る方法も何か作っていった方がいいのかなとかそのアンケートがあったりとか、なにか視聴者プレゼントであったりとか。何か感想をいただけるようにしないと、今だとX(旧Twitter)でハッシュタグを見たりして、深夜放送でやっていたみたいな声聞こえるんですけど、その内容がどうだったか、今後番組に対して何を望んでいるか。そういったところはまだフィードバックが取れないので、そこは欲しいとこです。

――例えば、千葉を歩いているときとかに議員さんというのはもちろんあるんですけど、この番組見たよみたいな声かけられたりしますか。

大和 番組見たよはまだないですね。難しいところがまた深夜放送なので子供たちにはなかなか目に触れづらいですね。

――その辺りが今後の課題なんですね。

➡次ページ(この番組で伝えたいこと・来年2024年2月1日(木)、『闘道館』で公開収録を実施)へ続く

③この番組で伝えたいこと

――ちなみにこの番組で伝えたいことっていうのはどういったことがありますでしょうか?

大和 私の『千葉プロレス百景』の中で放送してるものがですね、リングを使ったプロレスだけじゃなくて、マットプロレスであったり、路上プロレス、さらには軽トラプロレスとかです。いろいろなジャンルのプロレスをご紹介しているんです。プロレスっていうものの固定概念といいますかこのリングの中でしか行えないもの。これまでは普通だったんですけど、今どんどん多様化しているんです。その多様化している現在のプロレスをぜひとも地上波の放送で見てもらいたいなっていうのはきっかけでもあります。

――大和選手が千葉の皆さんに対していろいろなジャンルのプロレスを紹介しているので、ある意味千葉がプロレス最先端な都市になる可能性ありますよね?

大和 なってほしいです。ポテンシャルがある土地なんです。いろいろな地形があり、海があり山があり、山はちょっと低いんですけど。スカイツリーよりも低い山しかないから。山の標高とか言うと弱いですけど、いろいろな地形のある土地なので、いろいろなことができます。

――なるほど。そしてこの番組ではジグザギジギーの宮澤さんが司会されていたり、番組ご意見番として鈴木健.txtさんが登場されています。中にはゲストも呼ばれたりしていますけども、3人でやってみての手ごたえはいかがですか。

大和 これまで3人でやってみていい組み合わせなのかなと思います。皆さんのプロレスに対しても明るい方ですね。さらに愛を持ってプロレスに接してくださる、いろいろなジャンルを網羅されて、それが集まって、あぁだこうだ言いながら、見るというのが本当に深夜向けのテンションで行えるなと思いました。これまでやっぱり男性だけでやっていたのが第1回目で、第2回目はそのご協賛の関係でいろいろなゲストが増えました。第3回目からゲストで望月彩さんですね。リングアナウンサーの方がご登場いただいたんですけど、やっぱり女性がいると違うなと思いました。

――そうですよね。

大和 そこで番組の中で突然、今後ともぜひとも準レギュラーでご登場いただければということでお話をしましたところ、快く、承諾してもらいました。

――やはり女性が入るとイイ感じになりますよね。

大和 その分働いてですね、私が頑張らなきゃいけないなんですけど。

――たくさん出てもらえるようにしたいということですね。

大和 はい。

④来年2024年2月1日(木)、『闘道館』で公開収録を実施

――そんな『大和ヒロシの千葉プロレス百景』が、来年2024年2月1日に公開収録を実施することになったということです。これはファンにとっても面白い企画なんじゃないかなと思うんですけど、ちなみにどちらでやられるんですか。

大和 巣鴨にあります、闘道館。あそこの2階にイベントスペースがありまして、たまに試合とかもやってるんですけども、イベントスペースで何かできないかなというふうに考えてまして、プロレス関係の方やファンの方にとっても、有名な場所なので、ぜひともそこを使って発信していきたいなと思いました。

――公開収録という形で行かれた方は、闘道館の中のプロレスの歴史にも触れることもできますし、いろいろな面白いものたくさんあるのでそういうのも同時に楽しめるっていうところでダブルで楽しいですよね。今回公開収録でやられると大体番組は1本あたり時間としては、どれぐらいの時間回してるのですか?

大和 ほとんどオンタイムで1時間出たことはないかも知れないです。

――では編集ではほとんど切らなくてもいいんですね。

大和 その場のノリとテンションってずっとやり続けていたんです。

――入り時間もすごい直前なんですね。

大和 今回はお客さんを入っていただいて、ご覧いただくので短い時間で終わってしまうとボリューム的に少ないかなと思うので、前半ちょっとライブをしたいと考えております。

――歌手のライブの方ですか?

大和 そうです。この『千葉プロレス百景』エンディングテーマがありまして、これ私じゃないんです。相澤瞬さんという方にご提供いただいた曲を使って、しかもご自身でミュージックビデオを作られているんですけど、その相澤瞬さんにぜひともご登場いただきたいと考えています。

――相澤さんが来られて、前半ライブをされるんですね?

大和 相澤さんも歌われますし、やっぱり私も歌手活動をしていますからね。

――大トリで歌われるのですか!

大和 いやいやいやいや、前説じゃないすけど、先にやらせていただいてちょっと温めるくらいに考えています。望月彩さんも以前キボンヌっていう、現在はあまりライブはされてないと思うんですけど、キボンヌっていう2人組のユニットでやられていたのでぜひとも歌っていただきたいなとは考えています。

――その3組が前半のパートをやられて、後半から公開収録がスタート、楽しみなイベントになりそうですね。

大和 ありがとうございます。

▼申し込みはこちらから(闘道館) 大和ヒロシの千葉プロレス百景公開収録
チバテレ放送番組『大和ヒロシの千葉プロレス百景』の公開収録を闘道館でおこないます!
【日時】2024年2月1日(木)18:30開場/19:00開始

➡次ページ(君津市議会議員になって感じた事・来年の活動目標)へ続く

⑤君津市議会議員になって感じた事

――そして冒頭にも申し上げた通り、大和さんは千葉県の君津市の議員レスラーとして初挑戦で当選され、見事白星をゲットされましたが、実際君津の市議会議員をやられてみてどんな感触でしょうか?

大和 9月24日に総選挙があったんで25日からなのでまだ3ヶ月ぐらいです。これまでも行動力にも自信があって、そういった部分も活かせるだろうなと思ってこの市議会議員に立候補させていただいたんですけど、本当に覚えることが多く、初めてやることばかりで手探り状態で動いている最中なんですけど、この3ヶ月の間に決算審査特別委員会や一般質問など、いろいろ質問させていただいたり、いろいろやらせていただいているので順調に議員として活動はできているのかなと思います。

――やってみてよかったなっていうような感触はありますか?

大和 まだ実績を出しているわけではないです。動いてはいるんですけどもその実績が一番大事だと思うんですよ。いくら動いているなっていうのが見せられても、結局何もしていないってなってしまうと市民のためには全く意味がないです。まずはその実績第一として動いていきたいなと思います。

――二足のわらじじゃないんですけど、議員さんやりながらプロレスラーがやるっていう部分のメリットやデメリットみたいものはないですか?

大和 私が現在気にしているのは「あまり君津市にいないんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるだろうなとというところですね。この辺も君津市の中だけにいると、情報を外になかなか発信できないと思うんですよね。自分が情報持って外に飛んでいくことで、情報を届けることもできますからね。細かいところで言うと、私がそのプロレスラーとしてリングに上がるときに、今までは海苔と夢を売る男というレスラーとしての肩書きでしたが、今は君津市市議会議員というふうにコールされて、入場するわけです。それだけであの人、君津市の市議会議員なんだ。君津市ってどこだろう?っていうきっかけになるかもしれないです。ですので、外に出て行くメリットは非常にあるのかなと思います。

――私も、君津という土地柄っていうのを、大和選手というフィルターを通じて知るっていうのが市議会議員になられたプラスになるんじゃないかなと思いました。君津にとっても一番良かったんじゃないかなと思います。そして、今日お持ちいただいたこの水もそうなんですね。

大和 千葉県で唯一平成の名水百選に選ばれた水がこの千葉県君津市の久留里の水でございます。久留里の生きた水でございます。

――大和選手を通じて紹介できるのは、君津市にとってもいいことですね。

大和 ありがとうございます。

――また番組も持ってらっしゃるのでそういったところでも千葉県の魅力をさらに発信できる。

大和 番組を持っていて、その運営している理由の一つとして、情報の発信力を強化するっていうのもあります。あともう1こだけなんですけど、やっぱり働きに行く理由です。やっぱりプロレスラーなので、いろいろなとこに働きに行くことになるんですけど、地方の市政ってそんなに潤沢に資金があるわけじゃないんです。
いろいろな事業をやろうとしても、やっぱりどうしても資金の部分で失敗してはいけないということで、なかなか二の足を踏み続けることが多いんです。ですから、できる人が実証実験じゃないですけどもやってみて、それを市政にうまくいったらぜひやってみてくれっていうことができた方がいいと思うんです。
それを、私自身が先日の一般質問で言ってしまったので、私が実験台になって、挑戦してやっていきますから、うまくいったらぜひ君津市の授業で使ってください。って言ってしまったんです。それもあって、私自身がまずしっかりお金稼がなきゃいけないなって思っているわけです。
実は来年、もしかしたら海外にまで手を広げて、活動していこうかなと考えています。本当に市外県外だけでなく海外まで行くので、こいつは市議会議員をやるつもりがあるのかっていうふうに市民の方々に思われるかもしれないです。

――本来の目的はさらに君津市を広めていくっていう意味ですよね。

大和 終着点はちゃんと決まっているのですけども、途中寄り道みたいな動きが出てくるのでそこだけ皆さんに温かく見守ってほしいです。

――大和さんの人柄がみんなに通じると思うんですよね。だからそういった部分ではプロレスのマスコミも含めて応援しているファンの皆さんもすごく多いので、そういう部分では今後も体にお気をつけていただきながら頑張っていただきたいなと思います。

大和 有難うございます。

⑥来年の活動目標などは?

――来年に向けての活動では君津の魅力を発信していきながら、プロレスラーとして番組も含めて何かやっていきたいなと思うことはありますか?

大和 実はベルトが今年結構落としてしまったんです。一番多いときで多分7本持っていたはずなんです。いろいろな人に取られて多分今3本とか半分以下ぐらいにぐらいなっているのです。そんな状況になっているので、取り返すのももちろんなんですけど、さらにいろいろな団体に挑戦して、まだ取ったことないベルトをどんどん巻いていきたいです。また、市議会議員選挙に出るにあたって、グラップリングの活動を1回休止して、選挙を集中していたので、プロレスラーとしての試合はしたんですが、グラップラーとしての試合はしていなかったので、そちらは改めて復活したいなと思っています。

――何足履いているのですか?

大和 私も最近ですね、もうわらじを履くのをやめて、裸足でいます。というかもう、常にシームレスです。

――形を変えても、自分が対応できるような人間になっていくという感じなんですか?

大和 そうです。何やっていても大和ヒロシです。

――こういった形で何かやっていただくことによってまた新しい千葉の魅力発見があったり、プロレスの魅力発見に繋がっていくと思うので、ぜひプロレスでも大応援したいと思います。

大和 ありがとうございます。

――本日は、ありがとうございました。

大和 ありがとうございました。またお願いします。

インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)

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