カニやイクラ、ホタテがお買い得! 豊作で例年より3割ほど安く 越谷市場で歳末大売り出し、朝からにぎわい

正月食材を買い求める客=26日午前、越谷市場

 埼玉県越谷市流通団地の越谷市場で26日から、年末恒例の歳末大売り出しが始まった。正月用のおせち食材や水産物を買い求めようと、朝から多くの客で混雑した。30日まで。

 鮮魚や精肉などの総合食品卸「フジシゲ」は午前6時からオープン。レジの前に昼前まで長蛇の列ができた。この時期は普段の3倍超となる1日約2千人が来場する。須藤一也社長(62)によると、今年は豊作の影響でカニやイクラ、ホタテが例年比3割ほど安いという。須藤社長は「値上がりの影響もあるが、定番のマグロやエビなどは変わらず売れ行きが良い」と話す。

 青果卸売「大浦商店」の店頭には箱入りミカンがずらりと並び、店員の威勢の良い声が響いていた。夏の猛暑の影響でリンゴやヤツガシラ、クワイが高騰する一方、ミカンは手頃な価格に抑えられているという。大浦正己社長(67)は「甘さも抜群。おいしいからぜひ食べて」と太鼓判を押していた。

 松伏町から毎年訪れる70代女性は冷凍マグロなど約1万5千円分を購入し「正月くらいは豪華に家族で味わいたい」と話していた。

 31日は一部店舗で営業予定。

 問い合わせは、東部流通センター(電話048.987.3100)へ。

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