銀座カラーに続く有名脱毛クリニック休業で浮上していた意外な人物…元代表は「ミスチルの事務所社長」だった!

ジェニークリニック公式ホームページより

12月15日、大手脱毛サロン「銀座カラー」を展開するエム・シーネットワークスジャパンが約58億円の負債を抱え破産した。

今年はエステ脱毛を中心とする「脱毛サロン」の倒産が相次いでおり、帝国データバンクによれば1~9月だけで9件で、年間過去最多件数を更新したという。

そんななか、また新たに突然の休業情報が――。全身医療脱毛専門の「ジェニークリニック」が12月1日から全店舗で突如「臨時休業」となり、SNSで不安の声があがっているのだ。

今日現在までクリニックのホームページには休業中の案内すらないまま、電話も一切繋がらない状態が続く。

同クリニックの経営元は横浜市にある医療法人「光芒会」。理事長は女性のU氏だ。しかし、元従業員によると実質的な運営を担っていたのは渋谷区にある別の会社だという。

「光芒会はクリニックを開業するために設立された医療法人で、理事長のUさんは名前貸しみたいなもので実際は横浜院の院長をしていただけ。実質的な運営はストリートライトという会社がしていました。クリニックには施術を行う医師・看護師と、営業を行うカウンセラーがいるのですが、カウンセラーは全員ストリートライトに雇用されていたんです」(元従業員の女性)

ストリートライトの法人登記簿を見ると、事業内容は医療品の販売、医療のコンサルタント業務などとある。そこに、意外な人物の名前があった。同社の代表取締役を共同で今年1月まで務めていたのが谷口和弘氏。国民的アーティストMr.Childrenが所属する芸能プロダクション「エンジン」の社長も務める人物だったのだ。ストリートライト設立時の本店所在地は、エンジンの本店所在地と一致していた。

「1997年に上京した谷口氏は、ミスチルの機材運びのアルバイトを始めます。そこからボーカルの桜井和寿さん(53)とサッカーという共通の趣味を通じて親交を深め、ミスチルのマネージャーに転身。14年にはミスチルとともに独立し、芸能プロダクション・エンジンを興しました。メンバーとは20年以上の付き合いで、ミスチルがもっとも信頼を寄せる人物と言っていいでしょう」(音楽業界関係者)

谷口氏は今年8月、「週刊文春」で騒動が報じられている。上場企業A社をめぐる金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)に関する事件で、22年末にエンジン社が証券取引等監視委員会から家宅捜索を受けていたと報じられたのだ。

「事件を巡っては東京地検特捜部がA社前社長ら3人を逮捕・起訴、谷口氏も11月に在宅起訴されています」(全国紙社会部記者)

前出のクリニック元従業員は谷口氏についてこう語る。

「谷口さんは脱毛のため、たびたびクリニックにやってきていました。ある時は知り合いの女性を連れてきて、“タダでやってあげてよ”と頼まれたこともありました。エンジン所属の歌手が施術に訪れたこともありましたね」

そんな谷口氏だったが、今年1月に突如として代表取締役を退任している。元従業員が続ける。

「私たちには一切知らされていませんでしたが、クリニックは22年の夏ごろから赤字経営になり、今春には限界を迎えていたそうです。不可解だったのが、休業するちょっと前にカウンセラー全員がストリートライトから光芒会に移籍させられたのです。ストリートライトからクリニックの経営を完全に切り離されたということです」

女性自身WEBは「エンジン」に、谷口氏とジェニークリニックの関係について問い合わせたが、期日までに回答は得られなかった。

結局、谷口氏がいなくなってから1年経たずにクリニックは全店休業となった。残された契約者や従業員は今、何を思うのか――。

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