「日本二十六聖人記念館」 館長にレンゾ神父が再任

デ・ルカ・レンゾ神父(日本二十六聖人記念館提供)

 キリシタン資料や美術品を展示している「日本二十六聖人記念館」(長崎市西坂町)は22日、5代目館長の金亨郁(キムヒョンウク)神父(47)が今月末で退任し、来年1月からの後任にカトリック修道会イエズス会の日本管区長を6月まで6年務めたデ・ルカ・レンゾ神父(60)が就くと発表した。レンゾ神父は2代目館長を2017年まで12年余り務めており、2回目の就任となる。
 レンゾ神父はアルゼンチン出身で、1981年にイエズス会入会。96年9月に司祭(神父)となった後、長崎に派遣され、97年に同館の副館長となった。2002年に九州大大学院国史学科研究科を修了。04年10月から同館長を務め、17年のイエズス会日本管区長就任を機に退任していた。
 キリシタン史の専門家として知られ、近年は五島市奈留島で古来のキリシタン儀式を復元するプロジェクトにも携わる。ローマ教皇フランシスコの教え子でもあり、19年11月に法王が長崎市を訪れた際には通訳などとして帯同した。
 韓国出身の金神父は19年9月から同館副館長、21年4月から館長を務める。退任後は修練のためオーストラリアに渡る。

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