これは遊べる!Yahoo!乗換案内に「表定速度」が分かる新機能を実装、新幹線・特急列車の「表定速度」ランキングも

2008年10月にサービスを開始したYahoo!乗換案内。

その15周年記念として、iOS版に今夏「トレインキャスト」という機能が実装されました。

iOS版の「Yahoo!乗換案内」アプリで「公共交通マップ」をタップすると、マップが表示され、実際の列車を模したアイコンがマップ上を走行していくというもの。ここで列車アイコンをタップすると、列車の写真や発着時刻、列車番号などの情報を確認することもできます。

アプリ上で ①公共交通マップをタップ → ②マップが立ち上がったら列車種別を選択 → ③詳細を確認したい列車アイコンをタップ……すると、列車カード(列車の詳細画面)が表示されます
列車アイコンもたくさん用意されています

時刻表データをもとに列車が走行する様子を可視化したもので、鉄道ファンや鉄道好きのお子様が画面に触れて、目で見て楽しむのに最適です。

表定速度が一目で分かる

そんなトレインキャストにこのほど、新機能【表定速度】が追加されました。

表定速度とは、運転区間の距離を所要時間(走行時間+停車時分)で割ったもの。たとえば東海道新幹線「のぞみ」は最高速度285km/hで走行していますが、常に最高速を出し続けているわけではありません。カーブをゆっくり走ったり、他の列車の停車待ちをしたりと、同じ区間を同じ最高速で走る列車でも到着時刻はまちまちだったりします。

いうなれば、「表定速度」は「最高速度」とは異なるもう一つの速さの指標。鉄道ファンの間では「最高速度」とはまた別の指標として、この「表定速度」に優れた列車が語られることも稀ではありません。

今は廃止されてしまいましたが、表定速度と言えばかつては北越急行ほくほく線の「超快速スノーラビット」が話題に挙がったものでした(写真:tarousite / PIXTA)

実際に「トレインキャスト」で確認してみましょう。

地図上の列車アイコンをタップすると、次駅までの距離や駅間平均速度が表示されます

列車カードにはその列車の表定速度や所要時間、走行済みの距離が表示されるだけでなく、どれくらい進んだのか直感的にわかるインジケーターも追加されました。

さらに列車カードをスクロールすると、停車駅一覧と発着時刻が表示され、次の駅に何時につくのか簡単に分かるように。駅間の距離や平均速度も表示されます。

実際に使ってみるとなかなか楽しい機能です。同じ最高速度の特急列車を比較してみたり、新幹線で一番ゆっくり走る列車を探してみたりと遊び方は様々。iPhoneやiPadをお持ちの方はこの冬休みにぜひ試してみてくださいね。

新幹線や有料列車の「表定速度ランキング」は?

Yahoo!乗換案内では、「トレインキャスト」の運行データ(2023年12月21日現在)をもとに、新幹線と有料列車の表定速度ランキングを作成。12月25日付けで発表しています。

これによると、新幹線の表定速度1位は盛岡~東京間を走る「はやぶさ6号」になるようです。2位が博多発東京行としては最終便となる「のぞみ64号」、3位が新大阪から鹿児島中央へ向かう「みずほ615号」。

意外なのは「こだま770号」が4位にランクインしていること。

どうして各駅停車の「こだま」がこの順位に?と思ったら、どうやら博多~小倉間で表定速度を算出している模様。「特定区間だけ抜き出すのはアリなの?」と疑問符が浮かびそうですが、そのような細かいネタも詳しく調べられるのがこの機能の面白いところです。

ちなみに有料列車の方はJR西日本の「サンダーバード37号」が最速。ただし大阪~金沢間のサンダーバードは2024年3月16日の北陸新幹線 金沢~敦賀間延伸開業で敦賀止まりに短縮されてしまうため、こちらのランキングは大きく変わりそうです。

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