大物補強は回避濃厚のメッツ 右腕ジオリトに「強い興味」を示す

来季を2025年以降に向けた「移行期間」と位置付けているメッツが今オフ、唯一獲得を狙っていた大物選手が山本由伸だった。スティーブ・コーエン・オーナーは自ら日本を訪れるなど、並々ならぬ意欲を見せていたが、ドジャースとの争奪戦に敗れ、山本獲得に失敗。ブレイク・スネルやジョーダン・モンゴメリーといった大物選手の獲得に動く可能性は低いとみられている。そんななか、「ニューヨーク・ポスト」のマイク・プーマ記者によると、メッツはルーカス・ジオリトに「強い興味」を示しているようだ。

メッツは今オフ、先発補強としてFAでルイス・セベリーノ、トレードでエイドリアン・ハウザーを獲得。現時点の先発ローテーションは、千賀滉大、ホセ・キンタナ、セベリーノ、ハウザー、タイラー・メギルという顔ぶれになり、ジョーイ・ルケーシーがデプス要員として控えている。「移行期間」のチームのローテーションとしては決して悪い布陣ではないものの、デービッド・スターンズ編成本部長はここにジオリトを加えたいと考えているようだ。

現在29歳のジオリトは2ケタ勝利4度、200奪三振3度の実績を持つ右腕であり、ホワイトソックスではエース格として活躍。2019年にオールスター・ゲームに選出され、2020年にはノーヒッターも達成した。ところが、ここ2シーズンは精彩を欠いており、2022年は30先発で11勝9敗、防御率4.90。今季はホワイトソックス、エンゼルス、ガーディアンズの3チームで合計33試合に先発したが、リーグワーストの41本塁打を浴び、8勝15敗、防御率4.88に終わった。

しかし、今季は自己最多の184回1/3を投げており、2年ぶり3度目のシーズン200奪三振も達成。2019~21年に3年連続でサイ・ヤング賞投票のポイントを獲得した実績もあり、バウンスバック候補として獲得を狙うチームは少なくない。来季復活を遂げれば、トレード要員として活用することもできるだけに、メッツのチーム状況にもフィットする存在と言えるだろう。

ホワイトソックスのエースとして活躍してきた右腕は、来季メッツで千賀とともにローテーションを形成することになるのだろうか。

The post 大物補強は回避濃厚のメッツ 右腕ジオリトに「強い興味」を示す first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.