奈良の土砂崩れ、人体確認 和歌山不明70代男性か

奈良県下北山村の土砂崩れ現場=28日午前7時41分

 奈良県下北山村の国道169号で土砂崩れに車が巻き込まれ、男性1人が救助された事故で、県広域消防組合は28日、上半身とみられる人体の一部を現場で確認したと明らかにした。行方が分からなくなっている和歌山県の70代男性の可能性があるとみて身元の確認を急ぐ。

 県警や消防はファイバースコープで屋根やタイヤホイールなど車両の一部を発見。車両周辺の土砂を取り除き、人体を目視した。性別は不明で、着衣は確認できないという。今後は車両を切断するなどして救助する。

 県警や消防は26日、土砂に埋まっている可能性があるとして捜索していた別の車1台を発見。70代男性の車とナンバーが一致した。

奈良県下北山村の土砂崩れ現場で続く救出作業=26日午後4時51分(共同通信社ヘリから)

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