2023~24年産サトウキビの農家手取り額が27日決まり、1トン当たりの手取り額は標準的な糖度(13.7度)で前年比4.7%(1111円)増の2万4616円となった。キビ農家の手取り額は国が支払う交付金と製糖工場が支払う原料代の合算で決まる。砂糖の国際相場上昇を受けて原料代が上がり、交付金制度発足以来、最高額となった。
交付金は前年同様の1トン当たり1万6860円、原料代は前年比16.7%増の7756円だった。インドで砂糖の輸出制限が延長したことや、主要産地での減産などが国際相場を押し上げた。
JA沖縄中央会の嵩原義信代表理事専務は「今期は台風や干ばつなどの影響で昨年と比較し減産が見込まれる。次期以降の生産回復に向けた機運の高まりを期待し、さらなる増産に取り組む」とコメントした。(政経部・大川藍)