人の役に立ちたい! 沖縄の9歳、防災士の資格取得 全国最年少タイ 母も一緒に合格

 沖縄市立高原小学校3年の比嘉夏希さん(9)が、防災士の資格を県内最年少、全国最年少タイで取得した。これまでの県内最年少記録は中学1年生で、県内の小学生が合格したのは初めて。26日、一緒に合格した母のリサさん(45)と共に、沖縄市役所に桑江朝千夫市長を訪ねて報告し、「友達にも防災の知識を教えて広げたい」と意気込んだ。今後、地元の大里自主防災組織で地域防災リーダーとして親子で活動する。

 防災士は日本防災士機構が認証する資格で、防災意識の啓発や防災訓練、被災者支援などの役割を担う。

 夏希さんは小学校に入学した頃、インターネットで防災情報を見て、防災士の資格に興味を持った。図書館の本などで知識を深め、救命講習などを受講し、10月の試験に臨んだ。

 市長への報告では、「問題文に漢字が多くて大変だった」と笑顔。講習で学んだ胸骨圧迫について「みんなができるようになれば、倒れた人が助かる」と説明した。市長から「人のために役立ちたいんだ」と聞かれると、大きな声で「はい」と答えた。

(中部報道部・屋宜菜々子)

防災士の資格を取得して喜ぶ比嘉夏希さん=26日、沖縄市役所

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