南陽市内の中高生による同市初の「みらい議会」が26日、閉会した。メンバーは手探りで取り組んだ活動を振り返り成長を実感した様子で、「妥協なく議論できたことが収穫」「経験を学校生活や人生に生かしたい」と決意を新たにした。
みらい議会は事務局を含めた執行部5人と議長を含む議員9人で構成し、市内の全中高生が選挙で「みらい市長」を選んだ。10月末には市の予算50万円を活用し交流イベントを開いた。
この日は、社会の仕組みを学んだ喜びや反省点を語り「予算を適正に使い市民の期待に応えられた」「役割を果たすだけでなく考えて行動できた」と成果を発表。みらい市長の吉田茜さん=南陽高2年=が「今後も古里のことを考える人間になりたい」と総括した。
メンバーが市のPRを目的に作った動画も披露された。裏方で支えた教員や市職員、保護者らが傍聴し、感慨深げな様子。白岩孝夫市長は「力を発揮した皆さんこそが南陽市の元気そのものだ」と激励していた。