JR京葉線のダイヤ改正  千葉市長「承服できない」 撤回申し入れ

JR京葉線のダイヤ改正  千葉市長「承服できない」 撤回申し入れ

 2024年春のJR京葉線のダイヤ改正に沿線の一部自治体が反発している問題で、千葉市の神谷俊一市長は12月28日、「承服できない」と述べ、JR東日本千葉支社に対しダイヤ改正の撤回を申し入れました。

 JR京葉線の東京―蘇我駅間は、2024年3月から朝夕夜の通勤時間帯、通勤快速を含め全ての快速を各駅停車に変更するダイヤ改正を行います。

 このため、所要時間は最大19分ほど増えることなどから、千葉市や一宮町などが反発しています。

 28日は、JR東日本千葉支社の土沢壇支社長が千葉市役所を訪れ、神谷市長にダイヤ改正の狙いや背景などを説明しました。

 面談は非公開で、JR側が混雑の平準化や各駅停車の所要時間の短縮などを狙ったダイヤ改正だと理解を求めましたが、千葉市側は受け入れず、市民生活への影響や幕張新都心の価値の低下などを理由にダイヤを維持するよう申し入れたということです。

 面談終了後、神谷市長と土沢支社長はそれぞれ、次にように述べました。

千葉市 神谷俊一 市長
「(JRはダイヤ改正を)予定通り実施したいということで我々としては承服できない。納得できないので改めてダイヤ改正の撤回、再考を強く申し入れた」

JR東日本千葉支社 土沢壇 支社長
「(ダイヤ改正を)予定通り進める方向で理解いただきたいと思っているが、今回厳しいご指摘をいただいたので、何ができるかこれから考えていきたい」

 土沢支社長は今後「何ができるか」を、あらゆる選択肢を排除せず検討し市に回答するとしていますが、ダイヤ改正の見直しは「現実的には3月までの時間は短いので難しい」と述べました。

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