3年ぶり死刑執行なし 確定囚は107人

法務省

 法務省と最高裁によると、死刑判決が確定し執行されていない死刑囚は、今年末時点で107人になる見通しだ。法律は12月29日以降の年末は執行しないと規定し、今年は2020年以来3年ぶりに死刑執行がなかった。3人が病気などで死亡し、新たに3人の死刑が確定した。

 今年10月、裁判をやり直す再審が静岡地裁で始まった袴田巌さん(87)は釈放されているため、刑事施設に収容中の死刑囚は106人になる。

 死刑が確定したのは、14年に川崎市の老人ホームで入所者3人を転落死させた元施設職員今井隼人死刑囚(31)ら3人。このうち、フィリピン・マニラで山梨県の男性2人を保険金目的で殺害した岩間俊彦元死刑囚(49)は、判決確定後の今年8月に病死した。

 死亡した3人は岩間元死刑囚のほか、09年の鳥取連続不審死事件で男性2人を殺害した元スナック従業員上田美由紀元死刑囚(49)ら。

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