小松―ソウル便、運航再開 3年9カ月ぶり コロナ前の3路線復活

小松に降り立った乗客を出迎える関係者=28日午前10時15分、小松空港

  ●小松空港で式典、知事「日韓交流深める」

 新型コロナの影響で運休していた大韓航空の小松―ソウル(仁川(インチョン))便は28日、約3年9カ月ぶりに運航を再開した。小松空港で記念式典が行われ、関係者が待望の復便を祝い、観光や経済面での交流促進に期待を寄せた。2020年3月に運休した小松発着の国際線は今年4月の台北便、今月17日の上海便に続き、3路線全てが復活した。

 ソウル便は火、木、土曜に運航し、運航時間は午前7時35分にソウル発、同9時20分小松着、折り返し便は同11時15分小松発、ソウルに午後1時25分着となる。機材はコロナ前よりやや大型の173席で、初日は小松着が134人、ソウル行きは167人が利用した。小松空港の国際線カウンターでは、スーツケースを手に搭乗手続きする乗客で混雑した。

 式では、小松空港協議会長の馳浩知事が8~9割の席が埋まる幸先の良いスタートだとし「今まで以上に日韓の交流を深め、ソウル便を大切に使っていこうと呼び掛けたい」と述べた。佐々木紀衆院議員、宮本周司参院議員、中村保博福井県副知事、宮橋勝栄小松市長が順に祝辞を贈り、大韓航空の李碩雨(イソグ)日本地域本部長もあいさつした。

 到着ロビーでは、石川、福井両県や小松市の職員が横断幕を掲げて乗客を出迎え、小松の老舗料理店や旅館などの女将(おかみ)らでつくる「こまつ女将の会『小珠(こたま)の和』」も着物姿で歓迎した。石川県観光PRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」や小松市イメージキャラクター「カブッキー」、福井県マスコットキャラクター「はぴりゅう」も参加し、記念撮影する乗客の姿も見られた。

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