円安だけど海外旅行 ハワイで短パン履いて遊んできた

-ハワイに行って来たんですね。

アキラ・ササクラさん 11月28-12月3日の4泊6日で行ってきました。羽田からJALでホノルルです。コロナが明けたから行きたかったんです。3年間行けなくて、その間にマイレージが貯まって、往復のフライトはマイレージを使いました。

-旅行はパートナーと2人ですよね。3年でハワイ往復のマイレージが貯まりますか。

アキラさん 3年間、買い物を全部クレジットカードで払えば貯まります。ただ、以前は3~4万円だった燃油サーチャージが往復で13万円かかりました。円安もあってためらっていたんですが、知り合いから「行けるときに、行ける人は、行った方がいい」と背中を押されました。確かに行きたくてもコロナで3年間行けなかった訳だし。大規模火災のあったマウイ島のこともあって、ハワイにお金を落としたい思いもありました。ハワイはこれまでに7、8回行っています。海外旅行再開は行き慣れたところがいいかなとも思いました。

-ハワイは大昔に1度行ったきりで、次回を考えたことがないんですけど、ハワイの魅力ってなんですか。

アキラさん 月並みだけど、温暖な気候と非日常感を味わえることかな。それから短パンがいい、日本の冬場に向こうでは短パンで過ごせるのがいい。

4年ぶりのノースショア

-ハワイ旅行再開に当たって、どんな準備をしましたか。

アキラさん 最新情報集めからです。コロナを経て店も変わっているだろうし。すべてがコロナ前とは違う前提で情報集めをしました。実際、ハワイのユーチューバーもコロナ前と変わっていました。新しいユーチューバーの情報から格安に楽しむ方法を綿密に調べました。今回は倹約テクニックを使いながら、ハワイを楽しむというのを新しいミッションにしました。新たな戦術でコロナ前とは違うハワイの楽しみ方を追求しました。だから旅マエ、1カ月前からの情報収集が楽しかった。時間ができたから、さっとハワイに行くのとは違って、今までとは違うハワイを見に行きたいという気持ちで盛り上がりました。

-ハワイは以前と違っていましたか。

アキラさん まず出入国がスムーズでした。日本からのハワイ旅行が完全復活していないせいか、出入国で待たされることはなかった。コロナもあって、出稼ぎの警戒から女性のひとり旅は入国チェックが厳しいという話しもありましたけど、私たちは問題ありませんでした。

-ホテルの予約はどのように。

アキラさん 直予約でワイキキのアロヒラ二・リゾートホテルに泊まりました。アゴダやトリップアドバイザーも見たけど直予約が安かったです。道路を挟んで海という立地です。部屋にはこだわりがあって、オーシャン・フロントは必須です。パートナーは、そこは重視してなくて、料金の差もあるから事前に説得します。お金をかけてのハワイ旅行だから、滞在中、部屋にいる時間の質を高めたいという気持ちがあります。

-それで、どのように過ごしてきたんですか。

アキラさん 事前に天気予報を見ていて初日は晴れ、以降は雨の予報でした。となると雨の日になにをするか。ホテルに荷物を置いて、初日から会社の同僚や知り合いのお土産の買い物をしました。ノードストローム・ラック、ロングスドラッグス、ドン・キホーテ、ホールフーズ・マーケットを梯子しました。

ホールフーズ・マーケットで買い物

-ドン・キホーテがあるんですね。そのほかの店を知りません。

アキラさん どこのショップのチョコレートが安いとか、チェックするのが楽しいんです。3時間かけて歩いて回りました。1ドル150円換算で、お土産1つが2ドルなら300円、1ドル50セントなら225円です。お土産を20個買うとトータルが1500円は違う。円安だけじゃなく物価も上がっているから、高橋果物店のアイスシャーベットが昔は5ドル500円だったのが9ドル1350円になっていました。今回は1つを2人でシェアしました。

-買い物はチョコだけですか。

アキラさん Tシャツ行脚をしました。ワイキキのユニクロで、日本のユニクロで夏に売っていたのに売り切れて買いそこなったTシャツを25ドル3700円で買いました。

-お土産にTシャツをいただきました。ありがとうございます。

メルセデスとアキラさん

アキラさん パートナーは香水を狙っていて、最近グランドオープンしたワイキキDFSを覗いて見ました。でも羽田空港の免税店で出国前に買った香水の方が安かったと分かって、香水行脚は終了しました。

-ビーチの話はないんですか。

アキラさん 雨だし、水着は持っていきましたが、プールにも海にも入りませんでした。それでもハワイらしい観光もしましたよ。レンタカーでノースショーに行きました。コロナ中に開業したMセレクトレンタカーでメルセデスのSUVを借りました。保険、ガソリンがインクルード1日3万円でした。ハレイワでマツモトシェイブ・アイスを食べたり。ちょっと日本にはないかき氷です。パタゴニアショップでは、ハワイ限定の「Pataloha」を買いました。

-ハワイリピーターはそうした楽しみ方をしているんですね。

最終日、ダイヤモンドヘッド からの朝日

アキラさん 最終日になってようやく晴れました。ユーチューブにハワイで最終日にする8選があって、その中からダイヤモンドヘッドに朝日を見に行きました。朝5時のバスでダイヤモンドヘッドの五合目に5時半に着いて、そこから30分徒歩で登ってご来光を見ました。麓にあるKCCファーマーズマーケットでテイクアウトして近くの海岸でブランチを食べて、ハイキングでホテルに帰りました。節約術として食事はフードコートを利用することが多かった。チップを避けようと。ただ、フードコートでもチップとして22%、20%、18%、15%にチェックを入れるよう求められる。いつも「ノーサンキュー」にチェックを入れていました。スタバでもこんな感じでコーヒー8ドルが10ドルになるのを抑えました。お酒を飲みに行くのも15―18時の「ハッピーアワー」をリサーチして行きました。ビール8ドルが6ドルくらいになるし、フードもディスカウントがあります。こんな感じで過ごしていると、食事やドリンクについて、日本は最高だと感じながら帰国することになります。コンビニ弁当のすごさ、ありがたさを感じます。海外に行くと日本の良さも分かりますよね。でも、ハワイにはまた行きますよ。「行けるときに、行ける人は、行った方がいい」から。

「今の円安」にからめとられない、大昔、1ドルは360円と決まっていたんだ

海外旅行の回復が遅れている。コロナ前の2019年の海外旅行者が約2000万人だったのに対し、2023年は半数の1000万人にも達しない見通しで、年間の訪日外国人旅行者数が2500万人に届きそうなのとは対照的だ。海外旅行者が伸びない最も大きな要因としては1ドル140円台程度の円安が言われ、旅行業界も円安だから仕方ないとの諦めムードも漂う。ただ、どうなんだろう。1964年に日本で海外旅行が自由化されて以降、子供時代1ドルは360円と決まっていたし、知りませんでしたか。初めての海外旅行でグアムに行った1985年前半は1ドルが250円程度で、やはりすごい円安だった。それでもお金を貯めて海外旅行に出かけたものだ。「今の円安」のさなかに海外旅行に行った人に話しを聞いていく。

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