人骨のようなもの発見 奈良の土砂崩れ、不明男性か

全焼した車両が見つかった奈良県下北山村の土砂崩れ現場=28日午後1時17分(共同通信社ヘリから)

 奈良県下北山村の国道169号で土砂崩れに車が巻き込まれ、男性1人が救助された事故で、県警吉野署や地元消防は28日、見つかった別の車の中から焼けた人骨のようなものを多数発見したと発表した。行方が分からなくなっている和歌山県の70代男性の可能性があるとみて身元の確認を急ぐ。

 県警や消防は他に埋まっている車両や人がなかったため、全ての捜索活動を終了した。

 土砂崩れは23日夜発生。高さ約5メートル、幅約20~30メートルにわたって崩落し、現場では白煙が上がるのが確認されていた。

 県警や消防によると、車両周辺の土砂を取り除き、運転席付近から人骨のようなものを発見。性別は不明で、着衣は確認できなかった。車両は全焼しており、現場から撤去したという。

 26日に2台目の車を土砂の中から発見。70代男性の車とナンバーが一致しており、救出作業を進めていた。県警によると、家族から釣りに出たまま連絡が取れないとの通報があった。

奈良県下北山村の土砂崩れ現場=28日午前7時39分

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