ブラザー工業の社食
名古屋市瑞穂区に本社を構える「ブラザー工業」。ミシンをはじめ、たくさんの機器を手がける世界的メーカーです。そんなブラザー工業にはどんな「社食(社員食堂)」があるのか。社食をのぞいてみました!
活力をもらえる日替わりメニューが充実
日替わりメニューの多さが魅力
さっそく向かったのは、毎日1000人が利用する「MY FRIEND食堂」です。メイン料理はワンプレート・麺類など、毎日20種類のメニューを日替わりで提供しています。
ホロホロ牛肉に赤ワインのコクがある味わい
中には赤ワイン香る大人のフォンドボーカレーといった手の込んだメニューも。また常時10種類ほど用意している小鉢コーナーもあります。ご飯を自宅から持参して、小鉢と楽しむ社員もいるそうです。
焼きたてパンも楽しめる!
毎日、一から仕込んだ焼きたてパンを提供
ブラザー工業の社食で人気なのが、毎日焼きたてのパンを提供しているベーカリー。低温熟成で生地を前日から仕込み、毎朝、敷地内の工房で焼いています。本格的なパンを社内で楽しめるんです。
社員への思いやりを感じられるブラザー工業の社食
日替わりメニューの多さや人気のパン、手の込んだこだわりのメニューまで、「皆さんが午後からがんばれるように」と、思いの詰まったブラザー工業の社食でした。社員を大事にする会社の姿勢が、モノづくりの最前線を支えているのですね。
ブラザー工業とは?
ミシンの修理屋さんから大企業に
そんなブラザー工業のルーツは今から115年前にさかのぼります。1908年に創業者の父・安井兼吉がミシンの修理業を始めました。その後、兼吉の息子たちが家業を継いでミシンの国産化に着手。1928年にブラザー初のミシンとなる麦わら帽子製造用ミシンを完成させたのです。
兄弟で作り上げた初期の国産ミシン
そのミシンは兄弟が協力して作り上げたことから「ブラザー」と命名。ブラザーブランドが誕生しました。ブラザー工業は今や40以上の国と地域に拠点を構え、従業員数はグループ総勢4万人以上。グローバル企業へと成長を遂げました。
ブラザー工業が手がける製品
世界初のパソコンソフト自動販売機「TAKERU」
ブラザー工業はミシンの加工技術が応用できることに目を向け、バラエティーに富んだ商品づくりに挑戦してきました。
例えば1986年に登場した「TAKERU」という製品。世界初のパソコンソフト自動販売機です。当時は「ダウンロード」という概念が画期的でした。目のつけどころは良かったのですが、インフラが整わず定着しませんでした。
新領域への展開も積極的なブラザー工業
しかしTAKERUの通信技術は生き残り、カラオケ機器「JOY SOUND」に使われています。実は誰もが知るJOY SOUNDはブラザー工業製なのです! 過去の失敗を糧に、さらに新たなものを生み出す。ブラザー工業のモノづくりのDNAを感じられます。
次世代の生産を支える工作機械も開発
そしてブラザー工業ではもともと、ミシンの部品を製造するため工作機械も自社製作していました。その技術から生まれたのが、コンパクトマシニングセンタ「SPEEDIO」です。コンパクトかつ省エネで、これから電気自動車の部品製作などで活躍が期待される製品です。
革新的な技術開発にチャレンジし続けてきたブラザー工業。その技術を下支えする社食にも細かな工夫が施されているのですね。