車から可燃液体流出で延焼か 風の影響も、神奈川の駐車場火災

煙が上がるパチンコ店の立体駐車場=20日、神奈川県厚木市(共同通信社ヘリから)

 神奈川県厚木市のパチンコ店の立体駐車場で8月、153台の車が燃えた火災で、出火元の車から何らかの可燃性の液体が流れ出し、他の車に延焼する一因となった可能性があることが28日、総務省消防庁への取材で分かった。風の影響で延焼が進んだとの分析もあり、同庁は全国の消防に、立体駐車場の防火対策の徹底を助言する通知を出した。

 市消防本部によると、駐車場2階に止めたフォルクスワーゲン(VW)の「ゴルフ TDI」から出火。総務省消防庁によると、付近の防犯カメラに、この車の底部から可燃性の液体が火の付いた状態でしたたり落ち、漏れ続けて床の傾きに沿って火炎が広がる様子が写っていた。

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