通算1812勝、田中勝春騎手が現役を引退…「感謝という言葉しか見つかりません」

12月28日、田中勝春騎手(美浦・フリー)は、中山12Rでブランデーロックに騎乗して14着となり、このレースを最後に現役を引退。最終レース終了後にパドックで引退式が執り行われた。

歴代12位となる1812勝を挙げた名ジョッキーがターフを去った。最終日は計6鞍で、 1R、2Rと連勝して最後に存在感をアピール。場内からは大きな拍手が田中勝春騎手へ送られた。1992年にはヤマニンゼファーでG1初勝利、2007年にはヴィクトリーとのコンビで皐月賞を制覇するなど、数多くの重賞で活躍した名ジョッキーだった。今後は2024年1月1日(祝月)付けで調教師免許が交付される予定で、新たなステージで競馬界を盛り上げていく。

「ホッとしている」

2023ファイナルS・ブランデーロックへの騎乗がラスト騎乗となった田中勝春騎手

田中勝春騎手
「まずは34年間の騎手人生を無事に終えられたことにホッとしております。34年間、たくさんの応援をして下さったファンの皆様、JRA関係者や馬主の皆様、調教師をはじめとする厩舎関係者の皆様、牧場関係者の皆様、そしてお馬様には、本当に感謝という言葉しかみつかりません。来年からは調教師として新たな人生にチャレンジしていくことになりますが、今後も多くの皆様に楽しんでいただける、また、期待に応えられる競走馬を育てたいと思いますので、これまで同様の応援をよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました」

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